コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

第一印象は「なんやこれ?」500本の頂点に立った狂気のラジオCM(ゲスト:井村光明・髙橋ひかる)【後編】

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【前回コラム】ACC受賞作を徹底解説!古典なのに新しい、人類に刺さるアロマ音(ゲスト:井村光明・髙橋ひかる)【前編】

今週のゲストは、先週に引き続きクリエイティブディレクター・CMプランナーの井村光明さんと女優の髙橋ひかるさん。2021年の「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」におけるラジオCMのグランプリ作品を中心に、選考過程について語っていただきました。

今回の登場人物紹介

左から、権八成裕(すぐおわパーソナリティ)、澤本嘉光(すぐおわパーソナリティ)、井村光明、髙橋ひかる。

※本記事は11月21日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

ラジオ愛が止まらない!髙橋ひかるが熱弁する一押しCM

澤本:皆さんこんばんは。CMプランナーの澤本です。

権八:はい、こんばんは。CMプランナーの権八です。今回も先週に引き続き、テレビCMラジオCMをはじめ、優れたクリエイティブを表彰する「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」特集です。ゲストは、クリエイティブディレクター・CMプランナーの井村光明さんと女優の髙橋ひかるさんです。今週もよろしくお願いします。

井村髙橋:よろしくお願いしま~す。

権八:前回はラジオCM部門のゴールド受賞作2作品を聞いていただきました。今回は、その審査会を隠し録りした様子も聞けるということで!

髙橋:隠し録りなんて言い方、怖いですね(笑)。

権八:これ、早速聞いちゃいますかね。2021年のACCゴールド作品は5作品ということで、先週に続きましてACCゴールド受賞作品を聞いてみましょう。1本目は、かっぱ寿司の「かっぱ・は・まわーるど」篇です。

ACCゴールド
カッパ・クリエイト「かっぱ寿司」
「かっぱ・は・まわーるど」篇

 
男性:どうする。もう一皿食べる?
女性:お腹いっぱいだけど、あと一皿行こうかな。
男性:じゃあ一貫ずつ食べない?
女性:いいね、何にする?
男性:ゆみこの好きなネタでいいよ。
女性:えー、じゃあどうしようかな。うーん。
女性心の声:いつもこうやって、最後のひと皿を何にするか、私に決めさせてくれる、彼がだーい好きです。

女性歌声:あなたの優しさに、心を握られた。もう一巻の終わりね。
男性歌声:ステキな出会いが回って来た。
女性歌声:ほら、大好きなネタも回って来た。
男性歌声:回って来たー。
女性歌声:あなたがネタで、私はシャリ。
男性歌声:いや、君はネタで、僕がシャリ。
女性歌声:いや、あなたが味噌で私は汁。
男性歌声:いや、君はガリで、僕はあがり。君が醤油、僕はワサビ。刺激をあげる寂しいときは
女性歌声:あなたはツンとしている、ワサビ。
男性歌声:そう、そして、ここが
女性・男性歌声:この曲のサビ~。
女性歌声:私はカッパ
男性歌声:僕は寿司
女性歌声:おうっ、二人合わせて
女性・男性歌声:かっぱ寿司
女性歌声:ネタとシャリが、
男性歌声:君と僕が
女性歌声:出会った奇跡
女性・男性歌声:つまり世界は、まわーるど
女性歌声:回って
男性歌声:回って
女性歌声:回って
男性歌声:回って
女性歌声:地球も時代もお寿司も回ってる
女性・男性歌声:回ってる、回ってる。
男性歌声:頭のなかで、この曲が、
女性・男性歌声:回ってる~~
女性・男性ナレーション:回ってる。回転ずしは、かっぱ寿司。

髙橋:へへへ。

権八:ははは。今の笑い声は、ひかるちゃんの笑い声です。

髙橋:ははは。

権八:どうですか、これ。髙橋さんの一押しということで。

髙橋:私これ、最初聞いたときから、頭から離れなくて。私CMって、こういうイメージなんですよ。つい口ずさんでしまうというか、頭の中に残っている感じ。なんか楽しくなっちゃう。

小さい頃からそういうCMが大好きでした。CMイントロドンとか、そのCMの音楽がすごく好きでしたね。「なんでそんなCMの音を覚えてるん?」って言われてるぐらい、すごい覚えていたんですけど……。それを思い出させてくれた感じがするというか。何かこの歌を歌うと、かっぱ寿司に行きたくなるな、みたいな。関連性があるというか。すごく好きです。

シンプルに、歌も好きなんですけど……これ長いなと正直思うじゃないですか。120秒もあって。「いつまで歌ってんねん!」って、正直なる人もいると思うんですよ。でも、私はそれでも「何か、ちょっとうっとおしいな!」っていうのもある中、なんか憎めない。すごく愛おしいCMだなって思いました。

澤本:もうさ、CM評論家として活躍した方がいい。

井村:本当だよね。

権八:全部言ってもらった感じはしたんですけど、澤本さんはどうだったんですか。

澤本:僕らは、心が汚れてるからさ(笑)。

髙橋:ははは。

権八:どす黒い。真っ黒に(笑)。

澤本:こういうもの、あるじゃない。歌もので、語呂とかうまく合わせながらやってくものっていうCM。「あっ、また歌ものの一連のかな~」って思って。たぶん、僕は最初ハードルがすごく高かったんですよ。でも、何回も聞いてると、めちゃめちゃよくできてるんだよね。演出がすごく上手。そもそも男の人が、歌むちゃくちゃ上手いじゃない。

権八:むちゃくちゃ上手いですね。

澤本:むちゃくちゃ上手いのに、最初わざと下手くそに歌ってる。

髙橋:音外したりとか……。

澤本:ちょっと音外したりしてるの。そうやって入り口で油断させるじゃない。ヘタウマ系のものかな、みたいに。

権八:確かにそうだったわ。

澤本:でも、途中から転調したり、急に上手くなって、後半で熱唱じゃない?

権八:うんうん。

澤本:構成も、あと歌詞を2人で重ねているとこも含め、実はすごいよくできてるんじゃないかなって、数回聞いてるうちに思ったの。あと……、髙橋さんがむちゃ推したんでね。

権八:むちゃくちゃ推したんだ(笑)。

澤本:「これ推さないと、僕駄目だな」って(笑)。

一同:ははは。

権八:ひかるちゃんウケを気にして(笑)。

澤本:そういうの大事でしょ、だって(笑)。

権八:大事だっけ(笑)?

澤本:大事大事。

髙橋:大事なんですか?

権八:大事か……。大事かも。そっか、なるほど。

井村:かっぱ寿司は、この「かっぱ・は・まわーるど」だけじゃなくて、たくさん出品されていて、面白いのがたくさんあったんですよ。

権八:なるほど。

井村:ファイナリストにたくさん残って、それも聞いてもらいたいですね。

澤本:ぜひぜひ。

髙橋:確かに。

権八:「この曲のサビ~」って言ってみたり。小ネタが効いていて。

髙橋:チャーミング!

権八:チャーミングで面白い。僕は何気に男性の声がね、多分年齢上な感じがしているんですよ。

澤本:うん。

権八:パパ活的なあれじゃないかと……(笑)。

髙橋:想像力が豊かすぎますよ(笑)。

権八:(笑)。でも、ラジオCMって楽しいね。さっきの「子どものときからCMってこういうもんじゃないですか」って言われると、結構キュンときましたね。

澤本:そうだよね。

権八:そう言われると、やっぱり「Jリーグカレー」みたいなCMをね。知らないよね?

髙橋:知らないです。

井村:生まれてないから(笑)。

髙橋:名前しか聞いたことないです。

権八:いむりんの名作中の名作なんですよ。そんなわけでですね。

澤本:ははは。

権八:なんか変な空気になっちゃった? 俺のせい?

一同:ははは。

井村:そう。

髙橋:「ファンタ」のCMは知っているんですけど。

権八:「ファンタ」は知ってた?

髙橋:もちろん!

井村:だってあれ、生まれてないでしょ?

髙橋:YouTubeでめっちゃ回ってますもん!

権八:そうだよね。あれはびっくりしたよね。

髙橋:ははは。

次ページ 「ラジオCMならではのミスリードからの裏切り」へ続く

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