CES2022を新しい視点で読み解く
新型コロナウイルスが様々な点で世界を変えてしまってから、すでに2年が経ちました。
今回が2022年、私のコラムの最初の記事です。通常であれば年の初めは新しい年の幕開けと同時に、その年の行く末を議論するタイミングでしたが。しかし、今となってはコロナも含めて社会の変化のなかの一つの節目という形になっており、それだけ今の日常は変化と対応に追われていると言えます。
とはいえ、これまで同様にラスベガスで開催されてきたコンシューマーエレクトロニクスショー(CES)が今年は完全オンラインからオフラインとのハイブリッド開催に移行し(これは変化の一部でもあります)、この「アドタイ」でも電通の森直樹さんが毎年報告記事をあげていることでお馴染みかと思います。
今回のコラムでは、昨年急死した天才的なデザイナーとして有名なヴァージル・アブローの方法をインスピレーションとして、今回のCES2022を読み解く方法として応用してみたいと思います。具体的には、これまでのCESは現実世界をデジタル化すること(デジタルトランスフォーメーション)、あるいは現実世界と並行する新たな世界としてヴァーチャルな世界を活用すること(メタバース)が語られてきたわけですが、ここにもうひとつの視点を加えたいと考えています。それは、一言でいえば「デジタルの現実をここに」です。
