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白物家電の国内出荷金額、2年ぶりマイナス サービス消費の増加が要因

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高機能機種への移行で洗濯機は過去最高額に

日本電機工業会(JEMA)によると、2023年(1~12月)の白物家電の国内出荷金額は、約2兆5433億円(前年比1.1%減)で、2年ぶりにマイナスとなった。新型コロナウイルスが5類に移行したことで、旅行や飲食などのサービス消費にシフトしたことが要因とみられる。物価高騰で消費者の節約志向が強まり、大型家電を中心とした耐久消費財の出荷にも影響が出ているという。一方で製品単価の上昇もあり、出荷金額は前年には及ばないものの高水準を維持。高機能機種の構成比が増加傾向にあり、洗濯機の出荷金額はドラム式へのシフトで過去最高の約4045億円(同1.6%増)となった。

ルームエアコンの販売台数は約878万台(同3%減)で3年連続マイナス。2023年の夏季は猛暑だったが、前年が高水準だったため反動を受けた。秋以降の出荷はプラスとなったが、2023年の合計台数は6年ぶりに900万台を割った。

冷蔵庫は約345万台(同6%減)となり、4年連続で減少。構成比は「401リットル以上」の大型タイプが約45%を占めている。

洗濯機は約425万台で(同2.8%減)で4年連続マイナス。一方でドラム式洗濯機は約97万台(同4.1%増)となり、3年連続で過去最高の出荷数を更新した。

掃除機は約533万台(同6.9%減)で4年ぶりに減少。軽量化が進むスティック型の構成比が9年連続で伸長し、約7割を占めている。

電子レンジは約325万台(同7.8%減)で2年連続のマイナス。幅広い調理機能を備えた「オーブンレンジ」が構成比の約7割を占める。ジャー炊飯器は約463万台(同5.6%減)で3年連続減少。ジャー炊飯器の約74%が「IH式」となっている。

IHクッキングヒーターは約63万台(前年比11.9%)で2年連続マイナス。「2口以上ビルトイン型」が約96%を占めている。

2023年12月の国内出荷金額は、約2412億円(前年同月比5.1%増)と2ヵ月連続のプラスだった。特に好調だったのはルームエアコンで約582億円(同13%増)と4ヵ月連続の伸長。3カ月ぶりに回復した冷蔵庫は約372億円(同13.8%増)となった。一方で洗濯機は約367億円(同3%減)と6ヵ月連続のマイナスとなった。

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