ゴンチャ ジャパンはタピオカブームが去ってもなお、好調な業績を保っている。その背景には、同社 代表取締役社長 角田淳氏の「現場力」があった。
誰かの「楽しい」をつくる 仕事の軸を見つけたあの頃
──2021年にゴンチャ ジャパンの社長に就かれるまで、自動車メーカーやイベント事業でのご経験など、業界を問わずキャリアを積んでいらっしゃる印象です。
社会人として初めて入った会社は大手自動車メーカー。その後は独立して音楽やスポーツのイベントを企画する会社の立ち上げに携わったり、スポーツマーケティングを仕事にしたりと、いろいろな業界を渡り歩いてきました。
その中で気づいたのが、自分自身の仕事への価値観です。音楽もスポーツも、それ自体がもともと好きだったのですが、深く考えてみると、「誰かを楽しませること」が好きなんだと気づきました。それ以来、自分が仕事に打ち込む際は、誰かの「楽しい(fun)」をつくることを軸にしていますし、きっと生業なのだと思います。
ですが、この「楽しいづくり」。まずは自分が楽しまなければ、成し遂げられないと思うのです。例えばアーティストのライブに行ったときに、パフォーマンスしているアーティストがステージの上でつまらなそうにしていると、観客もつまらないはずですよね。スポーツも同じだと思います。だからこそ、まずは自分が楽しむ。社員が楽しむ。これが大事なのです。