コンポストのサブスクも登場、PRやクリエイティブの出口とも密接な「ごみ」問題

ものづくりは「ごみ予備軍」を増やすこと

みなさんは、「PRや広告の出口」と言われたら、何を思い浮かべるでしょうか。

おそらく顧客に届けること、あるいは社会にある空気感や認知を醸成すること、そんなことではないかと思います。

今回テーマにしたいのは、PRや広告ではなく、商品開発やものにおける出口。つまり、つくったあとの廃棄のこと。そう、「ごみ」の話です。

ポートランドに住み始めて、暮らしや考え方においていくつかの変化がありましたが、個人的にいちばん根底となる変化となったと思うのは「ごみ」のことでした。この数年、ずっと「ごみ」のことを考えているかもしれないというくらいに(笑)。

ひとつに、ポートランドというまちが環境保全に対する配慮や活動がさかんであること。さらに、私自身がPRの仕事に加えてものづくりを始めたということも、その背景にはあるかもしれません。

なにかしら物理的なものをつくる、ということは(極力リサイクルを考えるのは当然ですが)ゆくゆくは廃棄することになる「ごみ予備軍」を増やすことになります。ゆえに、ものの出口というものを、常日頃考えるようになりました。

そして、この出口の廃棄の仕方に関して、世界と日本には、とても大きな違いがあります。

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松原佳代(広報コンサルタント/みずたまラボラトリー 代表)
松原佳代(広報コンサルタント/みずたまラボラトリー 代表)

スタートアップの広報育成・支援を手がける「みずたまラボラトリー」代表。お茶の水女子大学卒業後、コンサルティング会社、出版社を経て、2005年に面白法人カヤックに入社。広報部長、事業部長を兼任したのち子会社カヤックLivingの代表取締役に就任。移住事業の立ち上げに参画。2019年、家族で米国ポートランドに移住。一方、2015年に自身の会社「みずたまラボラトリー」を設立し、広報戦略、事業開発、経営全般にわたる経験と実績を活かしスタートアップの広報育成と支援を展開。富山県出身。富山県の経営戦略会議ウェルビーイング戦略プロジェクトチーム委員も務める。

松原佳代(広報コンサルタント/みずたまラボラトリー 代表)

スタートアップの広報育成・支援を手がける「みずたまラボラトリー」代表。お茶の水女子大学卒業後、コンサルティング会社、出版社を経て、2005年に面白法人カヤックに入社。広報部長、事業部長を兼任したのち子会社カヤックLivingの代表取締役に就任。移住事業の立ち上げに参画。2019年、家族で米国ポートランドに移住。一方、2015年に自身の会社「みずたまラボラトリー」を設立し、広報戦略、事業開発、経営全般にわたる経験と実績を活かしスタートアップの広報育成と支援を展開。富山県出身。富山県の経営戦略会議ウェルビーイング戦略プロジェクトチーム委員も務める。

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