「ケアリーヴ」発売から続けるサンプリング 数百万回の利用機会をつくってきた

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浅井征也氏

ニチバン
コンシューマー営業統括本部

2013年入社。ヘルスケア部門の営業を経て、2022年に営業統括本部へ異動。ケアリーヴブランドのマーケティングを担当。

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富田英樹氏

ニチバン
事業戦略本部
執行役員 事業戦略本部長補佐

1994年入社。ヘルスケア部門営業を名古屋・東京で13年、各ブランド担当を事業部で7年。その後オフィスホーム部門で、事業本部・営業を1年ずつ。2021年よりブランドマーケティングを担当。ブランドマーケティング部長を経て今年度より現職。

ニチバンが展開する絆創膏ブランド「ケアリーヴ」シリーズが好調だ。治癒促進タイプの「ケアリーヴ治す力」は2012年3月の発売から3年で7倍以上の売上を達成。さらに、2024年現在は絆創膏市場3年連続売上数量No.1*を誇る。ヒットの裏側には、「ケアリーヴ」が発売当初から販促施策のベースとして継続するサンプリングがあった。

*インテージSRI+ 絆創膏市場 シリーズ計 2021年4月~2024年3月 販売数量

イメージ 商品 絆創膏ブランド「ケアリーヴ」シリーズ

これまでの絆創膏からの脱却 素材と品質で勝負に出た

──「ケアリーヴ」の開発背景も改めて教えてください。浅井

:発売は1997年。開発時には、絆創膏のコアユーザーである女性に、絆創膏の不満や使い方についてヒアリングしたそうです。「はがれやすい」「傷口を濡らしたくないのに、濡れてしまう」などの意見があったと聞いています。

当時の絆創膏といえば塩化ビニルが主流。伸びないし、はがした後に肌が白くふやけることが、当たり前でした。でも、その当たり前が、ユーザーの不満だったわけです。従来の絆創膏から脱却するべく開発されたのが、塩化ビニルではなく高密度ウレタン不織布でつくる「ケアリーヴ」でした。

ですが、素材にこだわると価格が上がってしまうんです。当時、絆創膏は安価で大量に売られる商材でもありました。価格を高くすることによって、市場に受け入れられるのかどうか、当時の営業も不安に思っていたと聞いています。しかし、我々は品質で勝負に出たというのが、開発の背景です。

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