フライングタイガーはなぜ“ワクワク”するのか? 担当者が語る売り場戦略

ワンウェイ(一方通行)の売り場が印象的なFlying Tiger Copenhagen(以下、フライングタイガー)だが、昨今は回遊型の導線設計も採用している。顧客の購買体験を最大限に引き出すための数々の工夫が施されている売り場は、一体どのように生まれているのか。今回、Zebra Japan 営業部販売戦略チームのマネージャー・落合香代氏に、ユニークな店づくりの背景やこだわりについて聞いた。
 
※本記事は3月1日発売の月刊『販促会議』2025年4月号で全文をお読みいただけます。
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落合香代氏

Zebra Japan
Flying Tiger Copenhagen
営業部 ディストリクト1 ディストリクトマネージャー兼 販売戦略チーム マネージャー

フライングタイガー表参道ストアの売り場に並ぶアイテムは、約3500点に上る。イースターやハロウィン、バレンタインといったシーズンごとに、数百種類もの新商品が登場し、売り場を盛り上げるのが特徴だ。店内には、思わず足を止めてしまうユニークでおしゃれな商品が並び、訪れるたびに新しい発見があることが店舗ならではの体験のひとつである。

フライングタイガーが各店舗において特に注力するのが、店頭の “顔”となるフロントエリアだ。来店客が店に入るか否かの大きな判断材料となるこのエリア。だからこそ落合氏は、「目的買いは一部に過ぎない。そこで重要になるのが、来店客に『期待感』を持たせる店にすることだ」と語る。

写真 店舗・商業施設 フライングタイガー

「店舗のフロントには、入店する理由やワクワクする気持ちをつくるきっかけになるものを置くことが大切。そのため、商品だけでなく空間そのものが『楽しい』と感じてもらうためには、店舗のフロント部分が伴を握っていると考えています。

例えば表参道ストアでは、入り口付近でクリスマスやバレンタインといった季節やイベントを感じさせるプロモーションを展開します。魅力的な商品を配置することで、視覚的な効果でワクワク感を醸成し、意図的に来店動機を生み出せるように工夫しています」(落合氏)。

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