「韓国トレンド研究室」、第8回目の後編です!後編では前編で紹介した流行などから見えてくる「ヒットトレンドが生まれる秘訣・10箇条」についてお話しします。
【前編】
1. 今までの流行から分析!
・ドバイチョコ
・마라탕(マラタン)
・栗ティラミス/マシュマロケーキ
・タオルケーキ
・イカゲーム
・白と黒のスプーン
・モッパン
【後編】
2. トレンドからみる、ヒットの理由
①海外から輸入したものも自国流にアレンジ
②目の付け所の筋の良さ
③「流行っている」状態の可視化がうまい
④コンビニの持つ大きな役割
⑤コラボまでのスピード
⑥トレンドの掛け算
⑦ネーミング
⑧ミームになりやすい素材があるか
⑨世界を見据えたマーケティング戦略
⑩文化
3. まとめ
2. トレンドからみる、ヒットの秘訣・10箇条
本当はカムジャパン、コグマパン、ヨアジョン、タンフル、パラサイト、新感染……
まだまだ、紹介したいトレンドが本当にたくさんありますが、今回はこのあたりで切り上げて、事例に共通して言える「トレンドが耐えず生まれ続ける秘訣」をまとめていきます。
①海外から輸入したものも自国流にアレンジ
で紹介したように、トレンドの中には、実は「韓国発祥」ではないものがたくさんあるのですが、日本では「韓国で流行っているもの」として紹介されています。
その理由のひとつに「自国流のアレンジが加わる」というのがあります。
基本的に日本では、海外で流行っているものは「そのまま」の状態で上陸し、伝播していきます。しかし韓国では、上陸したものは、自国でどんどんアレンジを加えて伝わっていきます。
例えば、ドバイチョコレートも、「ドバイチョコクロワッサン」「ドバイチョコクッキー」「ドバイチョコフィナンシェ」……と、国内でどんどん進化して、それに伴い流行していくのです。
②目の付け所の筋の良さ
①で紹介したように、韓国のトレンドは、韓国が発祥ではないものが多いです。例えば、大人気な「塩パン」も日本の塩パンがもとになっているそうです。