Z世代の間で「平成」が「レトロなもの」として再燃し始めている。つい最近80年代のシティポップが流行っていたが、もう平成までレトロ扱いに。最新の「レトロ」を解き明かすべく今回はサブカルチャーに明るい若者に密着しました。
今回の密着対象者
Hさん(29)
1995年生まれのOL。趣味は多岐に渡り、お笑い鑑賞、サウナ、キャンプなど。自称サブカル系。最近は平成時代の懐かしいキャラクターグッズ収集に夢中。
レトロなキャラクターグッズがブーム再燃?
今回は自称サブカルのHさんのお買い物に密着。筆者が普段行ったことのない、サブカルなグッズが揃うお店巡りだ。
最近ハマってるのは、平成のキャラクターのグッズ収集です。「ナカムラくん」っていうエンジェルブルーというブランドのキャラクターです。プレイステーションの「どこでもいっしょ」っていうゲーム、覚えていますか?そのキャラクターの「トロ」。あと、「ケロロ軍曹」、「しずくちゃん」っていうキャラクターも集めてます。私が子どもの頃に好きだったキャラクターたちがいま、またリバイバルで流行っているんです。
そういって、彼女が見せてくれた手元にはキャラクターのネイルがびっしり。
左手:モモ(PostPet)、ケロロ軍曹、ミルモ(ミルモでポン!)、ところてんのすけ(ボボボーボ・ボーボボ)、アフロ犬、右手:パラッパ(パラッパラッパー)、しずくちゃん、ナカムラくん(エンジェルブルー)、ミニハムズ(ハム太郎)、トロ(どこでもいっしょ)
(すべて2000年代初期の平成に流行ったキャラクターたち。皆さんはどれくらいわかりましたか?)
これらのグッズは、メルカリや渋谷の390円均一のお店で買ってます。中野のお店もよく行きます。最近、こういったニュートロなグッズを扱っているショップが渋谷あたりにでき始めました。大阪だったら、アメ村(アメリカ村)に行ったりしますね。
私は1995年、平成7年生まれなので、私からすると子供のころに大好きだった、めちゃくちゃ懐かしいキャラたち。でも、いまの大学生の子くらいの子たちがお店にいたりして、彼女たちからすると、新鮮な感じでエモい※みたいです。一部のインターネットではこのトレンドを「ニュートロ」って言うみたいです。
※エモい…懐かしいを意味する若者言葉
Hさんにとっては「懐かしい」。これらのキャラクターを知らない若年のZ世代にとっては、「新鮮」。「ニュー・レトロ」ということだ。平成生まれY世代の筆者も「懐かしい!」と感じるキャラクターがちらほら。
例えばキティちゃんも好きなんですが、最近のキティちゃんは令和っぽい表情なんです。ふわふわ系、キュルン系の顔だったり。私が好きなキティちゃんはちょっと昔のレトロっぽいキティちゃんです。表情が微妙に違うんですよ。で、最近はそれがリバイバルされてたりもするんです。