「気候正義」とは何か?アースデイの遠足にみる、ポートランドの気候教育

先日、次男がフィールドトリップ(いわゆる遠足)のお知らせを持ち帰ってきました。どこに行くと思う?と嬉しそうに話すので、去年は動物園だったよね、その前はシアターだっけ、と会話を続けると、今年は「学校の周辺を散策する」とのこと。

確かに、それも立派な遠足です。そして詳しく話を聞けば、ごみを拾いながら学校の周りを散策すると。さらに次男「なんでこの日か、わかる?アースデイだから」。

4月22日はアースデイでしたね。今回のテーマは「教育」と「気候正義」です。

気候教育はどう変わってきたか?

気候変動について教育の現場での扱い方は、年代とともに、日本でもアメリカでも変遷を重ねています。日本の変遷を見てみると、もともとは社会や理科の授業で扱われていましたが、2015年のパリ協定を経た2020年前後から、科目横断型に。道徳、英語、国語とあらゆる科目に染み出す形で、気候変動に触れる機会を増やすカリキュラムが組まれる流れになったようです。

ちなみに、2021年に文部科学省と環境省から「科目横断で取り組むように」という通達がなされています。最近では、図工や家庭科の時間で、リユース素材を活用したり、朝の会で身近な環境活動について発表する時間を設けたり、国語の文章でもリサイクルについて学んでいたりしますよね。

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松原佳代(広報コンサルタント/みずたまラボラトリー 代表)
松原佳代(広報コンサルタント/みずたまラボラトリー 代表)

スタートアップの広報育成・支援を手がける「みずたまラボラトリー」代表。お茶の水女子大学卒業後、コンサルティング会社、出版社を経て、2005年に面白法人カヤックに入社。広報部長、事業部長を兼任したのち子会社カヤックLivingの代表取締役に就任。移住事業の立ち上げに参画。2019年、家族で米国ポートランドに移住。一方、2015年に自身の会社「みずたまラボラトリー」を設立し、広報戦略、事業開発、経営全般にわたる経験と実績を活かしスタートアップの広報育成と支援を展開。富山県出身。富山県の経営戦略会議ウェルビーイング戦略プロジェクトチーム委員も務める。

松原佳代(広報コンサルタント/みずたまラボラトリー 代表)

スタートアップの広報育成・支援を手がける「みずたまラボラトリー」代表。お茶の水女子大学卒業後、コンサルティング会社、出版社を経て、2005年に面白法人カヤックに入社。広報部長、事業部長を兼任したのち子会社カヤックLivingの代表取締役に就任。移住事業の立ち上げに参画。2019年、家族で米国ポートランドに移住。一方、2015年に自身の会社「みずたまラボラトリー」を設立し、広報戦略、事業開発、経営全般にわたる経験と実績を活かしスタートアップの広報育成と支援を展開。富山県出身。富山県の経営戦略会議ウェルビーイング戦略プロジェクトチーム委員も務める。

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