フランス・カンヌで6月16日〜20日に開催された「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」において、味の素が国内の広告主企業としては初の公式セッションを主催。今回のプロジェクトをリードした味の素マーケティングデザインセンター副センタ―長 兼 コミュニケーションデザイン部長 向井育子氏と当日登壇したPRストラテジストの本田哲也氏に、その背景と現地での手ごたえについて話を聞いた。
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欧州地域の企業ブランド認知が課題に
セッションでも投影したオープニングムービー
向井
:当社はグローバルでさまざまな事業を展開していますが、欧州地域のビジネスはこれまでBtoBがメインでしたので、コーポレートブランドがまだ広く認知されていないという課題があります。コーポレートブランディングを強化していくためには欧州視点でのストーリーづくりやPRが大切だと考えて動き始めていた中で、今回のカンヌライオンズのお話を本田さんからいただきました。
本田
:私自身は過去にもカンヌライオンズのステージを企画した経験に加え、登壇経験も3回ほどあり、常にカンヌライオンズのことは意識していました。そんな中で、昨今の「日本食」の世界的なブームやTasteAtlasが発表した「世界の料理ベスト100」で日本食が2位にランクインしたことを踏まえ、日本食×クリエイティビティというテーマはカンヌライオンズで刺さると考えました。カンヌライオンズ側にも感触を聞いてみたら、とても面白いというリアクションでしたので、「日本食」を語るのであれば日本を代表する歴史ある味の素はぴったりだと考え、このステージが実現しました。
向井
:カンヌライオンズ自体は、マーケティング・コミュニケーション業界のカンファレンスではありますが、欧州において味の素が何者なのかを語る機会をより多く持つ必要があるという背景から、とてもありがたいお話だと思い「日本食」に関するステージを実施させていただきました。
