発注の「良し」「悪し」「普通」を分けるのは何なのか?

これが、期待を上回る「

付加価値

」が生まれている瞬間の一例です。

「○○さんの発注、いつも楽しいから優先して頑張っちゃうんですよね!ついついオーダーされてないことも提案しちゃうけど、それを考えるのも楽しいから感謝してます。また難しいお題くださいね」

(受託者の声)

こんなフレーズが受託者側から発せられるプロジェクトでは、パートナーシップが強まって、

成功の自己増殖

が起こりやすくなっていきます。

「追加提案いただいたポスター案を経営会議で発表したら、そのまま採用されましたので、追加で発注させてください。おかげさまで10月に開始予定だったプロジェクトが、9月には始められそうです。社のムードも上がり予算が拡大したので、依頼の範囲も拡大させてください」

(発注者の声)

発注者は付加価値を受け取り、受託者はさらなるビジネスチャンスを得る。

自主的な提案が受け入れられ、契約スコープが拡張されることで、受注側も経済的なメリットを高められるでしょう。発注者としては、ビジネスの成功にもっとも重要な要素でもある「スピード」を獲得でき、その分早くビジネスを回転させ、早く利益を得たり競争優位なポジションを獲得することができます。昨今のAI産業などは特にスピードが成功要因の大きなウェイトを占めていることから、こういった現象は付加価値が高いと言えます。

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出村光世(Konel・知財図鑑:CEO/プロジェクトデザイナー/知財ハンター)
出村光世(Konel・知財図鑑:CEO/プロジェクトデザイナー/知財ハンター)

1985年石川県金沢市生まれ。2011年アクセンチュアに所属時にKonelを創業。東京、金沢、京都、ミラノを拠点とし、デザイン・研究開発・アートの領域を横断するプロジェクトを推進。2020年、新規事業のための知財データベース「知財図鑑」を立ち上げる。プロジェクトデザイナー/知財ハンターとして分野を超えた未来実装を続けている。J-WAVE(TOKYO MORNING RADIO / INNOVATION WORLD)にてコメンテーターを担当。Red Dot/One Show/D&AD/ACCなど国内外での受賞歴多数。2023年 Forbes Japan NEXT 100に選出。著書に、オープンイノベーションのメソッドをまとめた『妄想と具現 未来事業を導くオープンイノベーション術DUAL-CAST』(日経BP)。プロジェクトリーダーのためのポッドキャスト番組「Project Design Room」を配信中。

出村光世(Konel・知財図鑑:CEO/プロジェクトデザイナー/知財ハンター)

1985年石川県金沢市生まれ。2011年アクセンチュアに所属時にKonelを創業。東京、金沢、京都、ミラノを拠点とし、デザイン・研究開発・アートの領域を横断するプロジェクトを推進。2020年、新規事業のための知財データベース「知財図鑑」を立ち上げる。プロジェクトデザイナー/知財ハンターとして分野を超えた未来実装を続けている。J-WAVE(TOKYO MORNING RADIO / INNOVATION WORLD)にてコメンテーターを担当。Red Dot/One Show/D&AD/ACCなど国内外での受賞歴多数。2023年 Forbes Japan NEXT 100に選出。著書に、オープンイノベーションのメソッドをまとめた『妄想と具現 未来事業を導くオープンイノベーション術DUAL-CAST』(日経BP)。プロジェクトリーダーのためのポッドキャスト番組「Project Design Room」を配信中。

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