デジタルの世界で知名度を確立させたブランドがさらなる顧客との接点拡大を目指したり、従来は人的営業中心だった企業が、テレビCMの活用に踏み切る機会があります。なぜテレビCMを選んだのか。初めて出稿する際に、どのような戦略を持って臨んだのか。担当者に話を聞きます。
※本記事は月刊『宣伝会議』8月号の連載「初めてのテレビCM」に掲載されています。
さらなる事業成長を目指し認知拡大を狙ったテレビCM
「見つからない」篇より。漫画のように汗をかく佐々木さんの様子など、製造業現場のあるあるをコミカルな表現に落とし込んだ。
「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げ、2017年の創業以来、製造業のデジタル変革をサポートしてきたキャディ。2022年からは「製造業AIデータプラットフォームCADDi」の提供を開始している。
同社ではBtoBマーケティングの手法を幅広く用い、短期的な成果と中長期的な戦略のバランスを取りながら各種の施策を実行してきた。費用対効果を重視し、展示会や自社イベントにおいても1回当たりのリード獲得コストを細かく算出しながら改善を重ねてきたという。しかし、展示会やオンラインのイベントで接触できるのは製造業全体のごく一部にすぎず、認知拡大の課題が残っていた。そこで事業成長を目的とし、製造業におけるデータ管理やデジタル化に課題を抱える幅広い企業に対して「CADDi」を認知してもらう施策として、テレビCMの放映を決断した。同社・ブランドコミュニケーション統括の鈴木大輔氏は「どんなに良いサービスを提供していても、名前や内容が導入社側に知られていなければ、検討の俎上に乗ることすらできません。まず広く知ってもらうことが、新規リードの増加やコンバージョンの底上げに繋がるはずだと考えた結果、多くの人に見てもらえるメディアである、テレビCMの出稿に至りました」と語る。
…この続きは7月1日発売の月刊『宣伝会議』8月号 で読むことができます。

