日本人のフルーツ摂取に貢献「手軽さ」に特化した商品設計
──冷凍食品事業に参入したのは、そもそものアヲハタのビジョンが背景にあったのですね。開発の経緯にもビジョナリーな部分が大きかったのでしょうか。桐山
:前述のような、ビジョンを具現化するという目的もありますが、大きかったのはフルーツの摂取を取り巻く日本人生活者の課題でした。
佐々木
:フルーツと聞くと、“健康的な食生活”だったり、食事に彩りや楽しさを感じさせてくれる食べ物だというイメージがあると思います。ですが一方で、フルーツを食べたいと感じながらも、実際に食べている人は少ないという現状も明らかになっています。国は1日のフルーツ摂取量の目標を「200グラム」と定めているのですが、中央果実協会の調査によれば、実際に摂取できている人の割合は13.6%。残りの約86%は、それに満たないという結果だったのです。