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販売・接客の現場で輝くキーパーソンに迫る本企画。今回は、「オデット エ オディール渋谷シンクス店」の寺尾円香氏を取材。接客コンテストでの優勝経験を持ち、渋谷の中心にある商業施設で多様な客層と日々向き合う寺尾さん。接客の世界で“自分らしさ”を武器に顧客満足を追求し続けてきたからこそ考える接客のかたちとは。
■今月のキーパーソン
ユナイテッドアローズ
オデット エ オディール
渋谷シンクス店
寺尾円香氏
2014年3月、ユナイテッドアローズに入社。女性のシューズブランド「ボワソンショコラ」(現在は事業展開終了)の販売職に。その後、「オデット エ オディール」に異動。新宿店、ルミネ有楽町店などを経て、2023年4月、渋谷シンクス店へ。2025年1月に行われた「SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会」(ファッション・物販部門)で優勝。プライベートでは、2児の母。
多様な人が行き交う渋谷という街での接客
━━まずは現在のお仕事と、これまでのキャリアについて教えてください。
もともと茨城県の出身で、上京後に初めてシューズ販売のアルバイトを経験しました。その後は事務職やエステサロンの受付など、さまざまな職種を経験してみたのですが、やはり「人と直接関わる仕事がしたい」と強く思い、販売の世界に戻ることを決めました。
当社への入社後は、有楽町店などに配属。2度の出産・育児休暇を経て、復帰後に最初に配属されたのが、この渋谷シンクス店です。
現在は、主に店頭での接客がメインですが、近年はオンライン接客にも力を入れていて、店舗に来られないお客さまにも対応できるよう、日々工夫しています。
━━渋谷シンクス店の客層の特徴はありますか。
多様なお客さまが来店されますね。この客層の多様さこそ、当店の最大の特徴だと思います。若い学生さんからシニアの方々、海外からの観光客まで、本当に様々なお客さまが訪れる場所です。そのため、接客のスタイルを瞬時に変える判断力が求められますね。
たとえば、商品の使い方をじっくり知りたい方もいれば、最小限の情報だけ欲しい方もいる。話しかけるタイミング、言葉選び、表情ひとつでも印象が変わるので、その方が心地よいと感じる距離感を即座に見極めることが、日々の接客の中で最も磨かれている力かもしれません。
接客のスタイルを柔軟に変えお客さまとの距離を縮める
━━普段の接客で特に意識されていることは何ですか。
最も大切にしているのは、やはり前述した「そのお客さまに合った接客スタイルを瞬時に見極めること」です。幅広い客層の方が来店する当店だからこそ、毎回の接客が“型通り”では通用しません。
たとえば、落ち着いた雰囲気を好む方には静かに丁寧に、逆にカジュアルなやりとりを楽しむ方にはよりフレンドリーに話しかけるなど、お客さまの表情や最初のひと言からその方の“空気”を読み取り、それに合わせて接し方を調整するようにしています。
━━その場所、その人ならではの接客を意識されているんですね。
そうですね。有楽町や六本木など、複数の店舗を経験した甲斐もあってか、それぞれの立地やお客さまの層に応じて、接客のスタイルを柔軟に変える意識が自然と身につきました。
もうひとつ、私が接客するうえで必ず意識しているのが「笑いのポイントをつくること」なんです。実は私……
続きは本誌でお楽しみください。
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