挫折・失敗をしても動き続けてさえいれば「自分なりの正解」に近づく

第一線のマーケター・クリエイターが明かす、キャリアアップの奥義。今回は、NTTドコモでコンシューマーサービスカンパニーマーケティングイノベーション部リテールDX推進室担当部長を務める冨永悠太(とみなが・ゆうた)さんにこれまでのキャリアについて伺いました。良い転職は、良質な情報を入手することから始まります。「こんなはずではなかったのに……」とならないための、転職情報をお届けします!

電通1年目での挫折と転機

━━どのような学生生活を送りましたか。

高校生の頃の夢は教師でした。所属していた中高一貫校の剣道部では、中学生の剣道指導を高校生が担う場面もあり、興味のあった「政治経済」を軸に、社会科(公民)の教員で剣道部の顧問になりたいと考えていました。早稲田大学を志望していましたが、結果は不合格。合格した大学の中で、学校と剣道部の雰囲気を判断軸に学習院大学への進学を決めました。

学習院大学法学部政治学科ではその年に、学部入学後5年間で修士号の取得が可能な選抜制の「FTコース」が新設されました。卒業要件は厳しかったものの、「受験で納得のいく結果を出せなかった分、進学した大学で精いっぱいやってやろう」と思い挑戦しました。「FTコース」の一環で新聞社でのインターンに参加した際に、メディアの事業に興味を持ち、「1対多」で世の中に大きな影響をもたらせる仕事に就きたいと思うようになりました。

NTTドコモ
コンシューマーサービスカンパニー マーケティングイノベーション部
リテールDX推進室 担当部長 
冨永悠太 氏
2009年、学習院大学大学院を修了後、電通に入社。新聞局地方部、新聞局計画推進部を経て、営業局に所属。営業局在籍時には業務委託社員としてNTTドコモに4年間常駐し、「dポイント」事業グロースに伴走する。2021年よりアクセンチュア マネージャーとして多様な業界のプロジェクトを担当。2022年9月よりNTTドコモ。マーケティングイノベーション部プロデュース推進担当部長を経て現職。

━━そのモチベーションで電通に入社したのですね。

電通に入社して最初の配属は新聞局地方部でした。広告枠の販売や原稿審査が主な仕事です。私もバリバリ働いていたのですが、自分自身の甘さもあり心身の不調で倒れてしまいました。数カ月後に復職できたものの、管理者としては同じ仕事をさせるわけにはいかなかったのか、同じ新聞局の計画推進部へ異動となりました。

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荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)
荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名を超える方の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名を超える方の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

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