【編集協力:スコープ】
ウェルビーイングを重視する理由“良い状態”が生むメリットとは
─ウェルビーイングは定義が曖昧な印象です。「感謝起点の販促」というテーマで話を進めるにあたり、それぞれウェルビーイングをどのように捉えているかを教えてください。
前野
:学術的な観点だと、ウェルビーイングは“良好な状態”のこと。体の健康、心の幸福、社会的なつながりや福祉の3つが揃った状態を指します。ふわっとした印象を与えるかもしれませんが、研究分野としては極めて明確に定義されているのです。
─生活の木では、前野先生の言う、生活者の“良好な状態”をつくるアロマグッズやハーブティーなどの商品を扱っています。企業としてもウェルビーイングを大切にしている印象です。
中村
:生活の木で扱う商品は、生活者の健やかさと心地よさをサポートするものです。プロダクトの特性も、ユーザーのウェルビーイングを支えるものですし、そのような商品を販売しているからこそ、ウェルビーイングの考え方は大切にしています。私たちは“お客さま”“原料を育てる農家や生産者の方”“従業員”の三方が健やかであることをウェルビーイングと捉えていますね。お客さまに心身の健康を届けるには、まず社員自身が元気でなければなりません。そして原料をつくる農家の方々も安定した生活と健康があってこそ持続的な取引ができる。三方よしの循環があって初めて『ウェルビーイングなライフスタイル』を生み出すと思っています。
─スコープでも、ウェルビーイングを販促支援の重要キーワードに設定したと聞いています。
小池
:スコープでは、新たに掲げた重要取り組み事項の1つにウェルビーイングを据えました。販促は人と人とのつながりやコミュニケーションの中で行われるもの。そう考えると、今回のテーマになっている「感謝」も販促の一部として捉えることができるのではないかと思っていますね。
「感謝」は販促の原点になるキーワードは“循環”
─ここからはウェルビーイングの中でも「感謝」にフォーカスしていきます。「感謝」は企業活動にどう作用するのでしょうか。
前野
:感謝をする人も、される人も幸福度が高まることは、多くの研究で示されています。幸せになるからこそ、感謝は循環して広がっていく性質を持っているんです。この「感謝の循環」は、企業活動でも有効に作用しますよ。
中村
:そう思います。生活の木では、人材教育において「感謝とリスペクト」の大切さを徹底して研修します。当社では、コミュニケーションのすべての出発点は感謝にあるという意識を持っているんです。例えば、『来店してくれてありがとう』のようなことですね。販促施策には、接客する、CRMでアプローチするなどなどさまざまありますが、それらすべてはコミュニケーションのもとで行われますよね。そういう意味では「感謝」という行動も販促行動の1つであり、相手に興味を持っていただく原点と捉えています。