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ホテル三日月は2024年4月、自社消費と新たな資源の創出による“資源循環型ホテル”として、エネルギー・食・資源の持続可能な循環システムの構築を目指す「サステナブルリゾート化計画」を発表。アメニティのリブランディングはその一環として行われたものだ。これまでの伝統と顧客を守りながら、今後も多くの人に選んでもらうため多様化するニーズや高まる体験価値への期待に応えることを目的とした。
「富士見亭」のアメニティや食器。歯ブラシとクッションブラシの外装の紙箱は、エンボス加工で高級感を演出しながら、衛生用紙などへの再資源化を想定した設計にしている。また、全室に用意する食器には、不要食器を約50%再利用した再生陶器(Recycled Ceramic)を採用した。
「富士見亭」では、オーガニックをテーマとして、環境配慮と地域資源の活用を融合させたプロダクトへと刷新。約99%が天然由来成分のスキンケア・ヘアケアアイテムをはじめ、有機JAS認証原料を使用したデカフェコーヒーやお茶、木更津産のクロモジ精油を用いたバスソルトなどを開発した。また、再資源化を前提としたパッケージ設計や、客室に調和する洗練された“和モダン”なデザインなど、細部にわたって機能性とデザインを両立。上質なスパリゾートホテルへブランドイメージの転換を図るとともに、宿泊単価に見合ったハイクオリティなアメニティに一新した。
一方「龍宮亭」は、“エンターテインメントホテル”をコンセプトに、家族や友人と楽しく選べる体験型のアメニティバーを新設。動物をモチーフにしたカラフルで遊び心あふれるデザインのアメニティなどを、屋台をイメージしたスタンドから自由に選べるスタイルにして、アメニティ選びそのものを旅の思い出に残る体験にすることを狙った。
「龍宮亭」のアメニティ。歯ブラシの外袋のデザインは、歯に特徴のある動物をモチーフとし、ヘアブラシの外装のデザインは、毛に特徴のある動物をモチーフとした。
オリジナルのアメニティを開発するにあたって苦労したのは、オーガニック素材を選びながらも、万人に受け入れられるようなものにすること。また、顧客目線だけでなく、ホテルの現場目線で効率化や運営の仕方も考え、アメニティ開発に活かしたという。
実際にアメニティを利用した「龍宮亭」の宿泊客からは、「パウチになってかわいさが増し、使う楽しみが増えた。選ぶ段階でワクワクした」といった声が聞かれた。また、狙った通りに現場での効率化も実現でき、客室清掃の時間の短縮につながったという。
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