ファミマの「涙目キャラ」が全国に拡散 食品ロス削減の「涙目シール」をフリー素材化

目黒区など自治体との連携も推進

ファミリーマートは、食品ロス削減施策の一環で消費期限間近の商品に貼っている「涙目シール」のデザインを、「フリー素材」として無償提供を開始した。同シールは「たすけてください」という感情に訴えるメッセージと、涙目のキャラクターを記載した値下げシールで、ファミマ店舗では2025年3月から全店で導入を開始。購入促進の効果が見られ、全国展開により年間約3000トンの食品ロス削減が見込まれる。フリー素材化に伴い、肉や魚を模したキャラクターデザインも追加。同社で発揮したフードロス削減効果を社会全体に広げる狙いだ。

(左から)ファミリーマート マーケティング本部の大澤寛之氏、目黒区長の青木英二氏、滋賀県立大学准教授の山田歩氏

消費期限が近いおむすびや弁当などの中食商品には値引きシールなどで購入を促し、食品ロスを防ぐ取り組みが一般的。一方で、従来の値引きシール付きのセール商品は、「購入するのが恥ずかしい」と感じる人も多い。また、食品ロス削減のための呼びかけは「押しつけがましい」と思われるリスクも懸念される。

そこで同社は2024年10月30日から11月26日にかけて、値下げシールのデザインを、キャラクターの表情とメッセージが入ったものに変更する実証実験を実施。実験の結果、導入前と比べて購入率が5ポイント上昇した店舗も見られたという。

2025年3月から全店で導入を開始し、4月時点の効果検証では購入率が10ポイント向上した店舗もあった。また、4~9月の中食商品の廃棄量は前年同期比で5%削減されたという。

シールが貼られた商品は「恥ずかしくなく買える」との声が多く、「買ってあげなきゃと思って購入した」という好意的な反応も寄せられた。

次のページ
1 2 3
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ