SNSデータが示す新たな可能性と課題
従来型のトラッキングデータが制限される一方、ユーザーが自発的に公開するSNSデータの分析は新たな局面を迎えている。しかし、この分野にも光と影がある。
2018年に発覚したCambridge Analytica事件は、SNSデータ分析の危険性を世界に知らしめた。同社は、Facebookユーザーのデータを不正に取得。性格特性を推定し、米大統領選挙で個人の心理プロファイルに基づくマイクロターゲティング広告を展開した。この事件は、個人の心理データが政治的操作に使われうることを示した。