※本稿は『広報会議』の連載「地域活性のプロが指南」から転載しており、今回は第3回になります。第2回はこちら
宮崎県小林市の地道なPR施策「てなんど小林」は時代の潮流に合わせ、2022年に「ハッシンコバヤシ‼」に進化。インナー活動では、“完全内製”にこだわった市民との共創を続けている。
地元の強烈な方言に光を当て、エッジの効いたポスターやムービー制作によって認知獲得を図ったPRプロジェクト「てなんど小林」。プロジェクト名の由来は、「一緒に」を意味する方言「てなむ」と「ブランド」を掛け合わせた造語で、「みんなで一緒に、小林市の魅力をブランド化していこう!」というメッセージが込められています。
特筆すべきは、その連携に対する貪欲なマインド。まちづくりゲーム“シムシティビルドイット”とコラボした「小林市シムシティ課」、行政初となる肉専門のフリー素材サイト「oniku images」では、ストックフォトの老舗「amanaimages」や、“フリー素材アイドル” Mika+Rikaとのコラボも果たしました。
また、世界初の“見るだけ”オンライン焼肉フェス「UMMER ONIC 2020」には、地元の飲食店やタレメーカーのみならず、国内企業も多数参加。イベントの盛り上がりを後押しいただきました。この「てなむ(一緒に)」のボーダーレスな連携マインドは、現在展開中の「ハッシンコバヤシ‼」に脈々と受け継がれています。
肉専門のフリー素材サイト「oniku images」とオンライン焼肉フェス「UMMER ONIC 2020」。
3つの「ハッシン」を込めリスタート。
2014年の「地方創生元年」以降、数年間は行政主体でインパクトを競うPRが主流でしたが、今は「1億総メディア時代」。多様な人々がまちの魅力を伝えるモデルが主流となっています。小林市も2022年にプロジェクトを再構築。より「協働」「共創」の色を濃くしたプロジェクト「ハッシンコバヤシ!!」にシフトしました。「ハッシン」には、「発信:みんなで発信」「発進:新たな情報発信をスタートさせる」「発振:波紋を広げ、振動を起こす」という3つの意味が込められています。
「ハッシンコバヤシ‼」のロゴ。
第1弾の施策は、コンセプトムービー「SNS、はじめます篇」。1話15秒・全5話構成で、3人のおじさんが市の魅力を発信すべくSNSに挑戦する物語。不慣れな手つきでスマホを操る姿がコミカルに描かれています。


