次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する月刊『宣伝会議』の連載『R30のホープたち』。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回は、モスフードサービスで活躍する前野佳美さんに話を聞いた。
※本記事は月刊『宣伝会議』3月号の転載記事です。
注目のマーケティングキーワード「トキ消費・コト消費」
今の若い世代は、その時・その場所でしか体験できないことにお金を払う「トキ消費」や「コト消費」を重視していると考えています。2025年夏に実施した『ハイキュー!!』コラボでは、作中の舞台である仙台と東京の店舗にキャラクターの等身大パネルを設置し、ファンの方々が聖地巡礼のように回って楽しめる施策を実施しました。ただ食事を提供するだけでなく、お客さまの心に残るような体験価値を創造していきたいです。
店長経験で開花したマーケティングへの情熱
「おいしさ、安全、健康」にこだわったハンバーガーを提供し、長年愛され続けるモスバーガー。その販売促進の中核を担うマーケティング部で、IPコラボやキャンペーン企画を手掛けるのが、入社7年目の前野佳美さんだ。店舗での店長経験を武器に、2026年の福袋を「史上最速」で予約完売に導くなど、目覚ましい活躍を見せている。
「もともとモスが好きで入社し、5年半、店舗でお客さまと向き合ってきました」と語るように、前野さんのキャリアの原点は、徹底した現場主義にある。マーケターを志す転機となったのは、店長時代の経験だ。
「自分の立てた仮説や施策が、ダイレクトにお店の売上やお客さまの反応につながる。そのプロセスに大きな面白さを感じました」。
また、当時店舗で目にした本社企画のユニークさも、前野さんの背中を押した。2022年秋、モスバーガーが初めて“月見”商品を発売した際、メタバース空間に月面店舗をオープンするという企画が実施された。偶然にも、前野さんが店長を務めていた店舗は、VRゴーグルによるメタバース体験を提供する実施店のひとつだった。
「月見商戦では後発だったなかで、デジタルとオフラインを融合させた斬新な企画を目の当たりにし、深く感銘を受けました」。
現場で顧客のリアルな反応を知る立場として、自らもそんな面白い企画を手掛けたいという思いを胸に、2024年5月にマーケティング部への異動を果たした。
「人の心を読む力」を武器にコラボ福袋をヒットに導く
前野さんの手腕が発揮されたのが、2026年の「マイメロディ&クロミ」グッズがセットになった……
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