IHIは3月に開催された「2026ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」のスポンサーシップ契約締結に合わせ、テレビCM「二人の未来実現者」篇を2月末から公開した。野球選手と航空機エンジニアという異なる夢を追う2人の少年が、それぞれの舞台へと上り詰める姿を、映画のような質感の映像で描き出している。
強化試合など民放のWBC関連番組に出稿したほか、NetflixのWBC中継枠、民放のスポーツニュースなどの枠で展開。各種デジタルメディア、海外を含む球場ビジョンでも放映した。
IHIにとって、グローバルの大型スポーツイベントへの協賛は初。コーポレートコミュニケーション部ブランド・エンゲージメント推進担当の矢作錬太郎氏は「世界が注目するスポーツの熱気や感動と、技術で未来を支えるIHIの仕事を掛け合わせたいと考えました。野球選手もエンジニアも、地道な努力の先に未来を実現している。その共通点を、『未来実現者IHI』というキーメッセージを切り口に表現することを目指しました」と話す。
「未来実現者IHI」を軸とした表現は2025年10月に放映したCMで採用し、今回のCMも同じ制作チームが手がけた。IHI側からはオリエンの段階で、大まかなストーリーのフレームを提示。事業内容を一方的に説明するような表現を避け、働く20~30代の感情を揺さぶる物語性のあるCMを希望した。
「IHIの従業員は、目の前の技術や課題に誠実に向き合いながら、その先にある未来へと挑戦を重ねています。その姿勢を象徴する存在としてエンジニアの主人公を描き、野球少年の夢とシンクロさせ、自分や友人の姿を重ねられるような内容にしたい、と私たちの中でゴールを描いていました」(矢作氏)。
そのイメージを表現するにあたり、監督の児山隆氏とともに登場人物のリアリティを追求した。IHIの事業所で撮影したほか、エンジニアとして働く従業員やプロ野球選手を目指した経験のある人に挫折を感じた時のエピソードなどをヒアリング。リアルな感情の動きを演出に取り入れていった。
「航空機エンジニアを目指す少年の思いを明確にするため、たとえば勉強机に飛行機のステッカーを貼る、勉強に行き詰まると飛行機の模型を触って息抜きをするなど、心の機微を丁寧に描いています。台詞や説明は極限まで削っていて“行間で語る”部分が伝わるか、撮影期間の中で何度も議論しました」(矢作氏)。
公開後の反響は大きく、社内の掲示板には「自社の姿勢に誇りを感じた」といったコメントも。「IHIをまだ知らない若い世代にも私たちの『未来を実現する意志』が伝われば嬉しいです」(矢作氏)。

スタッフリスト
企画制作
サインコサイン、Good Future、Suniii、AOI Pro.
CD
加来幸樹
CPr
岩本州司
Pr
陽智史、盛裕介
PM
仲盛壮大郎、川端一臣
| 演出 | 児山隆 |
| 助監督 | 金子直樹、大槻正和 |
| 撮影 | 斉藤領 |
| 照明 | 佐伯琢磨 |
| 美術 | 白石昭浩 |
| 編集 | 谷克洋(オンライン) |
| カラリスト | 廣瀬有紀 |
| 音楽 | 鶴丸正太郎 |
| MA+MIX | 桐山裕之 |
| ST | よしだえりか |
| HM | 竹島健二 |
| CRD | 櫻井慧 |
| CAS | 今野由斐 |
| CAS(スポーツ) | 久永敏克 |
| 出演 | 平野宏周、小上防碧仁、岩本蒼祐、粕谷優斗 |


