NY ADC最高賞は、DIYで出会うトラブルを壮大なエンターテイメントで描いた独・Hornbachのキャンペーン

5月15日に米国ニューヨークで開催された「第105回 NY ADC賞(the 105th ADC Annual Awards)」授賞式において、各受賞作品が発表となった。

写真 授賞式の司会を務めたのは、2026年D&AD賞では審査委員長を務めたグラフィックデザイナー ステファン・サグマイスター氏

授賞式の司会を務めたのは、2026年D&AD賞では審査委員長を務めたグラフィックデザイナー ステファン・サグマイスター氏。

最優秀賞である本年度のブラックキューブに選ばれたのは、ドイツの DIY ストアHornbachのキャンペーン「No Project Without Drama(ドラマのないプロジェクトはない)」。舞台のような空間に設えられた浴室。本作はそこを舞台に、DIY愛好家がプロジェクトの完成に至るまでの壮大な旅路をドラマチックに描いている。

タイトル通り、主人公は漏水から物流まで、あらゆるトラブルと格闘する。小さな水漏れが大惨事になりかけたり、適切な製品選び、輸送の苦労、計画ミス、失敗、苦痛など、様々な困難が待ち受けている。主人公は、こうした経験をすべて乗り越え、最終的にはあらゆる障害を克服し、達成した成果に誇りを持つようになるのだ。そのプロセスを、音楽(ベルリンの40人編成のオーケストラによる録音)と30人編成の合唱団を起用し、オペラのように壮大なエンターテインメントとして描いている。本作は「Best of Advertising」と2つのゴールドキューブも獲得している。

「Agency of the Year」に選ばれたのは、ニューヨークに拠点を置くヘルスケア専門エージェンシー Area23。自閉スペクトラム症(ASD)早期発見のためのデジタルツール開発を行うEarliTec Diagnosticsによる「The EarliShow」で「Best of Pharma」を、ブラジルの先住民族(キカテジェ族)が所有・運営するプロサッカーチームGavião Kyikatejê FCのキャンペーンで「Fusion Cube」を、その他に8つのゴールドキューブを受賞している。

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