「バズっている!グッズを用意しよう!」→売り出す頃にはもう遅い “あるある”の悩みを解決するサントリーの「推し活自販機」、急成長の“納得の理由”

サントリービバレッジ&フードの「推し活自販機」事業が急拡大している。2023年に始めた「TAG-LIVE! LABEL」は、キャラクターやアーティストなどの「推し」のラベル缶を自販機で販売するサービスで、2025年の売上規模は前年比3倍に成長した。2026年も前年比3倍を見込み、売上は数十億円規模に達する見通しだという。

6月17日には、「TAG-LIVE! LABEL」の新機能「推しボイス自販機」の本格展開を開始した。6月30日からはグッズ販売サービス「TAG-LIVE! MART」、7月11日からはアクリルカード自販機「TAG-LIVE! CARD」も始める。「TAG-LIVE!」全体で2028年に100億円超の事業へ育てる考えだ。

「TAG-LIVE! LABEL」専用自販機

TAG-LIVE! LABELは、企画ごとに用意されたコンテンツのラベル缶を自販機で販売するサービス。中身は飲料で、過去にはレモンスカッシュやウーロン茶などが使われた。ラベルは2層構造で、購入後に剥がしてステッカーとして保管できる。飲料でありながらグッズとしても残せる点が特徴で、「推し活」需要を取り込んできた。

事業の原点は、2019年に日本橋で立ち上げたコーヒースタンド「TOUCH-AND-GO COFFEE」にある。同サービスは、LINEで味やラベルをカスタマイズして注文し、店舗で名前入りのボトルコーヒーを受け取れる仕組みだった。ラベルには本来、購入者自身の名前を入れる想定だったが、実際には好きなアイドルやキャラクターの名前を入れて注文する利用者が多く、若年層を中心に推し活アイテムとして支持されたという。

この結果を踏まえ、2021年には味わいやラベルをスマホでカスタマイズできるボトルスタイルのコーヒースタンド「TAG COFFEE STAN(D)」をローンチした。同サービスでは、2000種類以上のラベルデザインから選び、名前やメッセージを自由に入力できる。

戦略企画本部の高橋大樹課長は、「飲料という身近なものを通じて、推しとつながる体験に新しい事業の可能性があると感じた」と振り返る。

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