神奈川県川崎競馬組合は、俳優の要潤を起用した新CM「SCOOP!競馬は、ここから面白くなる。」シリーズのテレビCMを6月14日から放映している。馬券購入の主戦場が在宅投票(電話・ネット)に移る中で、競馬場を「馬券を買う場所」だけでなく、レースを体験する場所として訴求する。
SCOOP!関東オークス篇
競馬場での馬券売上は全体の3.4%
川崎競馬の売得(馬券の発売金から出走取消などの返還金を差し引いた売上金額)構成は、2025年度実績でネット購入などの在宅投票売得が89%を占めた。一方、競馬場での本場売得は3.4%にとどまる(残りは場外発売所などでの売上)。2021年度には在宅投票売得が90.6%、本場売得が0.5%で、コロナ禍以降、在宅投票が大半を占める構造が続いている。また、本場売得は、2023~2025年は3.2%、3.4%、3.4%と横ばいで推移している。
入場者数は回復途上だ。川崎競馬場の2025年度の総入場人数は約26万人。コロナ禍以降は増加傾向にあるものの、2019年度の約37万人には届いていないという。
競馬場を「体験する場所」に
電話・ネットで馬券を購入できる時代に、競馬場へ足を運ぶ意味をどうつくるか。川崎競馬は、競馬場を「馬の息遣い、迫力のあるレース展開などを間近で見られる臨場感を体験できる場所」と位置づけている。
近年は来場者の属性にも変化があるという。川崎競馬は、子連れの家族や若いカップルなどの来場が増え、従来の競馬ファンに加え、家族連れやカップルの来場も見られるようになっているとする。
要潤の起用については、ドラマや映画などで幅広い世代に知られていることから、川崎競馬の魅力を特定の層ではなく広い層に届ける狙いがある。CMの反響については、Web動画の視聴数やSNS反応などを重視して見ていく。
相次ぐ地方競馬場の来場施策
地方競馬では、タレント起用や来場イベントを組み合わせた発信も見られる。東京シティ競馬(TCK)は2026年度のイメージキャラクターに横浜流星を起用し、トゥインクルレース40周年に合わせたコンセプトムービーを公開。4月29日の羽田盃では横浜流星が大井競馬場に来場した。船橋競馬も、船橋市出身の山下智久を「船橋競馬パークオフィシャルアンバサダー」に起用し、新テレビCM「HEART BEAT」篇を放映している。
川崎競馬も今回のCMで、場内の様子やレースの迫力を見せ、競馬場で観戦する体験を訴求している。

