そもそも空港に “愛称” って必要? 大不評の「富山高山すし空港」、地元コピーライターが斬る 「鳥取砂丘コナン」「富士山静岡」も蛇足な理由とは

富山空港の新愛称が波紋を呼んでいる。富山県は7月8日、これまでの「富山きときと空港」から「富山高山すし空港」に変更すると発表した。世界的に認知度の高い「すし」と、訪日客に人気の飛騨高山を名称に盛り込み、空港利用者の増加につなげる狙いがあると見られる。

一方、新愛称には賛否両論がある。特に富山県民からは、名称を「ダサい」とする声に加え、岐阜県の地名である「高山」を富山空港の愛称に入れたことへの違和感も聞かれる。

富山県黒部市のクリエイティブエージェンシーMITAI代表取締役で、コピーライターの三井陽一郎氏は、新愛称を「説明点100点、クリエイティブ点0点」と評する。同氏は今回の名称だけでなく、公共交通機関に愛称を付け、集客や地域振興の効果を期待する発想そのものにも疑問を呈している。富山空港の新愛称を、クリエイターの視点からどう捉えているのかを聞いた。

写真 飛行機

取捨選択なき「全部盛り」の愛称

三井氏が新愛称を問題視する理由の一つが、「富山」「高山」「すし」という3つの要素を並べただけに見える点だ。

「高山が人気だから『高山』を入れよう。富山県は寿司を推しているから『すし』も入れておこう。そういう、自分たちが言いたいことを並べた独りよがりな考えに見える」と話した。

名称が地理的な誤解を招く可能性も指摘。富山と高山の関係を知らない人が見れば、「富山高山」という一つの地域名が存在するように受け取る可能性があるとしている。

高山とすしを名称に入れた意図は理解できる一方、要素の取捨選択が働いておらず、名称を受け取る側の視点が欠けているとの見立てだ。

三井氏は、この状態を「説明点100点、クリエイティブ点0点」と表現した。関係者に対して、それぞれの言葉を盛り込んだ理由は説明できても、一つの表現として成立しているかどうかは別問題だという。

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