完璧主義の時代に “作画崩壊” で挑む アロンアルフアが『つくの子2』に込めた想い

東亞合成は8月26日、瞬間接着剤「アロンアルフア」の若年層向けコミュニケーション企画「くっつけ青春プロジェクト」の最新作として、Webアニメ『つくの子2~再接着~』および関連施策を公開した。

本作の大きな特徴は、動画内に「19個の作画ミス」をあらかじめ仕込んだ「作画崩壊アニメ」という手法を採用している点。一度ミスを含む動画を公開し、それを修正していくプロセスを通して、「失敗しても何度でもやり直せば(再接着すれば)いい」というメッセージの体現を試みている。

写真 WEBアニメ カット

写真 WEBアニメ カット

『つくの子2~再接着~』本編映像より。

累計1200万再生、話題作の続編が登場

「くっつけ青春プロジェクト」は、若年層のファン拡大を目的に2018年から続くアニメプロモーション施策で、これまでに4つのオリジナルアニメコンテンツを制作してきた。

2025年11月、「帰ってきた!くっつけ青春プロジェクト」として公開された第5弾『つくの子』は、アイドルを目指す主人公・今直筑乃(いますぐ つくの)を描いた「青春アロドルストーリー」として展開。動画累計再生数が1200万回を超えるなど、若年層を中心に反響を集めた。

2025年の再始動時には、プロジェクト第1弾「君に、くっつけ!」が再公開された。

2025年11月29日公開の『つくの子』(フルver)。

強制脱退から「929万人ドーム」への再挑戦

今作『つくの子2~再接着~』は、前作でオーディションのセンターを勝ち取り、グループ「TsukU(ツクゥ)」としてデビュー公演を控えていた直後のストーリーを描く。

ライバルの母であるハガスングループ会長が突如事務所の経営権を取得したことで、筑乃はグループを強制脱退させられてしまう。さらに「どこにも接着できなかった余りもの」のメンバーと新グループを組まされ、929万人収容の東亞ドームを満員にできなければ解雇という理不尽な試練を課される展開だ。挫折と理不尽に直面しながらも、持ち前の精神で夢へ「再接着」する姿を描き出している。

キャストには、主人公・筑乃役に阿澄佳奈、ク・ツク役に西山宏太朗と前作からの人気声優陣を継続起用。作品の世界観とキャラクターの魅力を引き継ぎつつ、物語をさらにパワーアップさせている。

『つくの子2』~再接着~(30秒ver)。

「完璧主義」に疲れた若年層へアプローチ

東亞合成が今回の企画に至った背景には、若年層をとりまく環境の変化がある。SNS上で他者からの評価や指摘に日常的に晒される環境や、AI技術等の発展による「完璧さ」への過度な要求によって、若者が創作活動や自己表現において失敗を恐れる傾向に着目した。

同社は、DIYや推し活、コスプレ制作などの領域で試行錯誤するユーザーに長年寄り添ってきた実績を持つ。失敗した際にもやり直しをサポートする専用リムーバー「はがし隊」の存在なども踏まえ、「失敗は終わりではなく、やり直せるチャンスである」という思想をエンターテインメントコンテンツに昇華させた形だ。

Xでの「ミス探し」でユーザー参加を促す

アニメ業界においてネガティブに捉えられがちな「作画崩壊」を、「挑戦と修正の象徴」として前向きに再解釈した本企画。プロモーションの一環として、アロンアルフア公式Xでは、動画内の作画ミスを探して投稿するとオリジナルグッズやデジタルギフト券が当たる「作画崩壊 見つけてください!キャンペーン」も同時に実施している。

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