「世界犬の日」だった8月26日、SNSなどは愛らしい犬の話題でにぎわった。「犬愛」があふれる中、ユニ・チャームが冷凍のドッグフード事業に参入し、9月1日に同社初の冷凍ドッグフードを販売する。いまや15歳未満の子どもの数より犬猫の飼育頭数のほうが多く、健康関連、ホテル、サロン、フードなど、ペットのための消費額も少なくない。フードやおやつなど愛犬1頭にかける年間の食費は8万円超、主食となる市販のペットフードの支出額も右肩上がりで増えている。1食約500円という価格帯だが、飼い主の愛犬への思いを体現する消費を取り込む。
総務省によると、2025年4月1日時点の子どもの数(15歳未満人口)は、前年比35万人減の1366万人。一方、ペットフード協会の調べによると、犬猫の飼育頭数の合計は2025年度で約1567万頭と子どもの数を大きく上回っている。愛犬にかける金額も増えており、アニコム損害保険の調査によると、2025年の1年間に犬1頭にかけた費用は41万3416円で、フードやおやつに限ると約8万円だった。また、フードのプレミアム化も進み、2025年のドッグフードの平均販売単価(円/kg)は、ドライフードで2019年の約1.7倍、ウェットフードで2019年の約1.5倍となっている。厚生労働省によると、犬の登録頭数は2009年の688万844頭をピークに2024年には604万8725頭と微減しているが、1頭あたりの支出額が伸びているという事実は、飼い主が愛犬に対してより質の高い製品やサービスを求めている傾向を示しているといえる。
ユニ・チャーム初の冷凍ドッグフードは、4種の味があり、いずれも成犬用
ユニ・チャーム独自の調査でも、他社の冷凍ペットフードを利用する飼い主では「愛犬にもできたての食事を与えたい」というニーズが高く、飼い主全体の約1.4倍に上った。また、富士経済グループの調査でも、2025年から2028年までの3年間でペットフード市場規模は約1.5倍に拡大すると予測されている。こうした旺盛な愛犬消費を取り込むべく、ユニ・チャームは、原材料のすべてで人間の食品基準を満たした食材を採用した同社初の冷凍ドッグフードを展開する。
