パナソニックは8月27日から29日までの3日間、六本木ヒルズの「ヒルズカフェ/スペース」にて、クラフトビールメーカーの奈良醸造と共同で体験型イベント「食洗機で洗った綺麗なグラスで味わうクラフトビール体験」を開催している。
食洗機で洗浄したグラスにクラフトビールを注ぎ、泡立ちや味わいを体験してもらうことで、食洗機の「洗浄力」という価値を訴求する狙いだ。
食洗機普及率3割台、未保有層にどう訴求?
内閣府の「消費動向調査」によると、日本国内における食洗機の世帯普及率は約3割台にとどまる。約7割を占める未保有層への普及を図るうえで、パナソニックが着目したのが、「高水温・高圧水流・強力な洗剤できれいに洗える」という食洗機本来の洗浄力だ。
同社キッチンソリューションBU 食洗機SBUの中石尚吾氏は、今回の施策の背景について次のように話す。
「根底にあるのは普及率の向上です。時間の節約という軸もこれまで同様に重要ですが、未保有層が抱く『手洗いのほうが綺麗なのでは』という疑問に対し、手洗いで綺麗になる実態を正しく知ってもらい、体感してもらう狙いから今回の施策に至りました」(中石氏)。
「グラスの油切れ」による体験価値の可視化
洗浄力を直感的に伝える題材として選んだのが、ビールグラスだった。
グラスに油分や洗剤成分が残っていると、ビールの泡立ちや泡持ちに影響することがある。食洗機の高温・高圧水流と専用洗剤によって油分などを洗い流したグラスを使うことで、その違いを目に見える形で伝えようとした。
「カレー皿などさまざまな用途で検証しましたが、グラスの油切れによるビールの泡立ちの変化が、最も直感的に洗浄力を実感していただけると判断しました」と中石氏は語る。
ターゲット層の一致と「若年期における体験」の重要性
コラボレーション相手の奈良醸造は、奈良県を拠点に多様なクラフトビールを展開する醸造所。自宅でも質の高い飲酒体験を求めるクラフトビールのユーザーと、食洗機が今後獲得したい層との親和性も、連携の背景にある。
両社が共通して重視しているのが、若い段階で商品やカテゴリーを体験してもらうことだ。早い時期に質の高い体験に触れてもらうことで、その後のライフステージにおける継続的な利用や購買につなげたい考えだ。