「ヤングカンヌ」世界3位の裏側:地獄の空気から作り上げた起死回生アイデア(カンヌ本戦篇)

TBWA\HAKUHODOアートディレクターの横田恵莉奈(左)です。

世界最大級の広告祭「カンヌライオンズ」。この中で行われる30歳以下のコンペ「ヤングライオンズ(通称ヤングカンヌ)」のメディア部門に、日本代表としてペアの上杉莉子(右)と参加しBRONZEを受賞しました。

前回のコラムでは日本予選を勝ち抜くまで、そして本戦参加にあたりどんな事前準備をしていたのかを語りました。いよいよ今回はカンヌ本戦篇。世界のクリエイターたちとどんな戦いをしたのか、引き続き赤裸々に振り返ります!

ストレス地獄のカンヌ本戦

初めてのフランス・カンヌ。

まず最初に思ったこと、暑すぎる。このときフランス全土に熱波警報が出ていたのですが、ホテルのクーラーは壊れていて使えず。寝ている間に熱中症で死ぬのでは。と思いました。

次に思ったこと、小麦料理が重すぎる。フランス料理は美味しいイメージがあったのですが、そんなことはなかったです。パスタが分厚くて、粉っぽくて、重い。消化に時間がかかりました。

そして……莉子ちゃんと気まずすぎる(笑)。本戦までに、どうにか仲を取り戻したかったのですが、気持ち届かず(※前回コラム参照)。

結論:早く日本に帰りたい!(泣)。

こんな感じでちゃんと戦えるのか…不安とストレスしかない中、本戦がはじまります。

【本戦スケジュール】

6/23
15:45 ブリーフ発表
16:45 オリエン
17:30 企画スタート

6/24
17:30 提出

6/25
9:30〜プレゼン(国名のアルファベット順で、JAPANは12時ごろ)

【本戦の課題】

進行性乳がんの患者数が正確に集計されていないという問題の認知拡大と解決

むずい。というかどういうこと……?(笑)

どうやら患者数が正確に分からないと、国や医療機関が、進行性乳がんの病気や患者に対して、治療研究費や福祉のサポートなどを、正しく分配できないそうです。

つまり、正確な患者数を把握することで、初めて適切なケアの量が分かるということ。でも現状、患者数を数えてないから、ケアの量も合っているかどうか分からない。というのが課題。

ちなみに、オーストラリアではこの問題にいち早く気づき、集計を行ったところ想定の2倍以上の患者数がいて、ケアの体制が見直されたそうです。

課題を読んだときは、なんで集計されてないの?という事実に驚き、普通に国や医療機関がさっさと集計すればいいのでは……。そこにクリエイティブの必要性ある??と思いました。でも課題出されちゃったし、考えるしかないか……地獄の戦いのはじまりです。

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