こんにちは。サンリオの上杉莉子(写真右)です。ヤングカンヌ予選時はTBWA\HAKUHODOでコピーライターとして勤務していましたが、本戦までの間に転職をして今に至ります。
ヤングカンヌはコピーライターとして動く集大成であり、新天地から挑む最初の大仕事でもありました。今回はそんな私の立場から、ヤングカンヌ体験記を綴りたいと思います。と言いつつほぼ感想です。
ペアを組んで一緒に出場した、TBWA\HAKUHODOアートディレクターの横田恵莉奈さんのコラムと併せて読んでいただくと、それぞれの視点の違いも含めて楽しんでいただけるかもしれません。よろしくお願いいたします。
国内予選:とにかく好きを詰め込む
国内予選で提出した「BARRIER-FREE CHECKERS」。
横田さんとペアを組んで4年目の国内予選。私たちはそれまで、3年連続デザイン部門ブロンズという結果に終わっていました。
ブロンズ3つでほぼゴールドなのでは……と笑っていたものの、やはり欲しいのはシルバー以上。次こそは、という気持ちで4度目の予選に臨んだのを覚えています。
予選のお題は、「インクルーシブな職場環境を実現するためのアイデア」。ブリーフを読んだ後、「誰かが苦しんでいることだからこそ、誰もが笑顔になれるアイデアにしよう」という意見が一致しました。とはいえ難しいお題です。
締め切りが3日後あたりに迫った頃でしょうか。煮詰まってきた空気の中、横田さんが放ったのが「やっぱりかわいいキャラクターを作りたい!」という一言でした。色々案は出しましたが、結局自分たちが好きだと思えるアイデアが一番です。私も迷わずその言葉に乗りました。
そこからは猛スピードで企画を仕上げていきます。
オフィスのバリアフリー化が進まないから、障害者雇用も進まない。この負のループに気づかせ、行動を促してくれるキャラクターを作るという方向にアイデアを定めました。

