月見バーガーCM、なぜ4人を別々に描いた? 「待望」「出会い」「ご褒美」「イベント化」――4者4様のメッセージ

今年、発売35周年を迎えたマクドナルドの「月見バーガー」。テレビCMでは宮﨑あおい、M!LKの塩﨑太智、=LOVEの佐々木舞香、香取慎吾が、それぞれ異なる場面で月見商品を楽しむ姿を描いた。近年の秋の情緒を描く表現から、明るくにぎやかなCMへ転換したのはなぜか。今年のCMを振り返り、企画を担当した電通のプランナー・真子千絵美氏に制作の裏側を聞いた。

第1弾は9月1日から宮﨑、塩﨑、佐々木が出演する3篇を放映。第2弾は9月22日から香取篇を放映し、24日発売の「北海道産じゃがペッパー月見」を、久しぶりに会った地元の友人と楽しむ姿を描いた。

写真 CM 複数 カット

今年の企画で目標としたのは「月見バーガーを日本全国のみんなが楽しみになるイベントにすること」だった。真子氏は、発売前から月見を待ち、発売後に感想を共有するファンの声に着目した。楽しみな予定が一つあることで、その前後の日々も楽しみになる。35年間親しまれてきた商品が、そうした存在になっていると捉えた。

真子氏が企画の軸に置いたのは「共感」だ。月見ファンでも好きな商品や楽しみ方は異なるため、4人を別々の物語に登場させた。それぞれの場面に自分を重ねたり、楽しみにしている人の姿から商品に興味を持ったりしてもらう狙いがあった。

宮﨑は「月見ファンの顔」、塩﨑は「元気を与える」役割を担う

真子氏によると、宮﨑篇の役割は「待望の月見バーガー」だという。これまでもマクドナルドのCMに出演してきた宮﨑を「月見ファンの顔」と位置付け、1年ぶりの発売に心が躍る一日を描いた。仕事が大変でも、その日の終わりに楽しみがある。退社する際に「ヨイヨイ」と思わずリズムを取る演出で、その気持ちを表した。

塩﨑篇は「新しい月見バーガーとの出会い」を担う。「チーズチーズ倍月見(チーチー倍月見)」のボリュームや力強さを伝えるため、見ている人に元気を与える出演者として起用した。いつもの月見を目当てに店へ向かい、新商品を発見する物語だ。「ヨイヨイ」の場面では商品のポスターを二度見し、新たなお気に入りに出会う喜びを表現した。

チーチー倍月見「月見でたでた」塩﨑さん篇(30秒)

月見スイーツを扱う佐々木篇は「自分へのご褒美」。ご褒美には、誰の目も気にせず一人で自分を甘やかす時間も含まれると考えた。普段は多くの人に見られるアイドルが、一人の時間を楽しむ姿に共感が生まれるとみて、友人からの電話をいったん脇に置き、月見パイを味わう場面を描いた。

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