「日」から「時間」。「時間」から「分」さらに「秒」へ――ソーシャルの進化は、フローのスピードアップの歴史。

前回

はウェブサービスを運営していく上では、データドリブンと感性の組み合わせが重要だ、という話を書きました。第5回となる今回はウェブサービスにおける「フローとストック」について書いていきます。

ソーシャルの進化と二人三脚で発展したフロー型

様々なウェブサービスがありますが、その分類方法の一つに「フローとストック」という視座があります。フロー型サービスの特徴は早いスピードで情報がシェアされ、そこではリアルタイム性が重視されます。逆に集積されているコンテンツをベースにサービスを提供しているのが、ストック型です。

インターネット上でストック、フローという言葉が使われはじめたのは、おそらくブログがポピュラーになってきた2005〜06年あたりでしょうか。ブログをWikipediaと比較し、「Wikiはストック性が強く、ブログはフロー性が強い」という風に言われていたことを記憶しています。Twitterが人気を博しはじめたあたりからは、ブログはむしろストック型と言われ、対してTwitterがフロー型サービスの代表格になりました。

日本においては、その後Facebookがフロー型のサービスとして頭角を表し、そして現在はLINEがフロー型の先鋒を走る、という状況になっています。どちらかといえば、当初はストックコンテンツの海だったインターネットの世界にソーシャルが登場し、さらにその進歩とともに時系列を重視するフロー型モデルも二人三脚で発展してきたと言えるでしょう。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 2372 / 2975 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

山本 憲資(Sumally Founder & CEO)
山本 憲資(Sumally Founder & CEO)

Sumally Founder & CEO

一橋大学卒業後、電通、コンデナスト・ジャパン「GQ JAPAN」の編集者を経て、2011年9月「Sumally」をローンチ。http://sumally.com

山本 憲資(Sumally Founder & CEO)

Sumally Founder & CEO

一橋大学卒業後、電通、コンデナスト・ジャパン「GQ JAPAN」の編集者を経て、2011年9月「Sumally」をローンチ。http://sumally.com

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ