は各ウェブサービスの違いを「どのようにデータを持っているのか」。具体的にはフローとストックという2軸に分けて、説明しましたが、今回は、そのデータに「どう人が絡んでいるのか」を交え、ウェブサービスにおけるコミュニティとツールの違い、そしてコミュニティの性質について書いていきます。
代替が効きにくいコミュニティの特性
コミュニティとツールの差がどこにあるかというと、ユーザー間に横のつながりがあるかどうかであり、その横のつながりこそがコミュニティです。例えばFacebook、Twitter、mixiなどはコミュニティであり、今でこそ「SNS」という一言で説明できますが、具体的にそのサービスが何か、を説明するのはサービスの知名度が高まった今でもなかなか難しいです。
対してツールはある問題を解決、ないしは機能を果たしてくれる場合が多く、サービスの内容を一言で説明しやすいです。LINEやPaypal、GunosyやRSSリーダーなどはツールになります。LINEは一見コミュニティに見える部分もありながら、あくまでツールなんですよね。電話帳のネットワークを介したメッセンジャーツールであり、LINEの場合は前述の説明しやすいかどうかという観点からも「メッセージのやりとりをするためのアプリ」と一言でその内容を表すことができます。送金したり、ニュースを見たり、サイトの更新情報をチェックしたり、ツールの場合はその目的が明確化されています。