今年もカンヌの時期がやってきました。
これが掲載されるのは、ちょうど開催中日になるでしょう。
僕が初めてカンヌに参加したのは2010年ですが、それまではこの業界にいながら、自分にはあまり関係のないことだと考えていました。
当時はまだ「カンヌ国際広告祭」という名称でした。
僕は勝手に、「業界関係者が自分たちの仕事を評価し合う、内輪だけで盛り上がっているイベント」で、「広告表現の芸術性のようなものを評価しているんだろう」と思い込んでいたのです。
つまり、企業活動の一環として機能するべき本来の広告の役割とは関係のないものだと考えていたわけです。
コミュニケーションの手段は、技術革新などで機能的な役割がなくなった時、「芸術」として存在するしかなくなると言います。
例えば、「絵」というものも、写真が発明されるまではコミュニケーションの手段として機能していました。
国王の肖像画、建築物や人体の仕組みなどを写実的に表現して、人々と情報を共有するためのものでした。
しかし、写真が発明された後は、ピカソやゴッホの「絵画」に代表されるように写実性とは別の価値で存続することになりました。
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京井 良彦(電通 マーケティング・デザイン・センター プランニング・ディレクター)
京井 良彦(電通 マーケティング・デザイン・センター プランニング・ディレクター)
大手銀行でM&Aアドバイザーを経て、2001年電通入社。
主に、グローバルブランドやITサービス、スタートアップ企業を担当し、
ソーシャルメディア・デジタル領域を中心とするエンゲージメント・プランニングや、
データサイエンスに基づくグロースハックを手がける。
カンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルに毎年参加している。
著書に『ロングエンゲージメント』(あさ出版)、『つなげる広告』(アスキー新書)など。
東京都市大学非常勤講師。
京井 良彦(電通 マーケティング・デザイン・センター プランニング・ディレクター)
大手銀行でM&Aアドバイザーを経て、2001年電通入社。
主に、グローバルブランドやITサービス、スタートアップ企業を担当し、
ソーシャルメディア・デジタル領域を中心とするエンゲージメント・プランニングや、
データサイエンスに基づくグロースハックを手がける。
カンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルに毎年参加している。
著書に『ロングエンゲージメント』(あさ出版)、『つなげる広告』(アスキー新書)など。
東京都市大学非常勤講師。
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