島田大介(エンターモーション 代表取締役社長)ここでは、『販促会議』2014年7月号に掲載された連載「販促Now「O2O」vol.1」を紹介します。
ネットとリアルを駆使して、顧客満足度を最大化し、売り上げを増やす!すかいらーく、イオンリテール、セガなどに対してO2O戦略と連動したオウンドメディアの構築サービスを提供する島田氏がその手法や効果、海外の最新事例等を紹介。今回は、O2O、オムニチャネルがなぜこれだけ注目されるのか、その理由を解説する。
O2Oとオムニチャネルの時代到来!
O2O(Online to Offline)にオムニチャネル! 最近では毎日のようにニュース記事やソーシャルメディア上で目にするキーワードである。最近では、昨年末に「イオンリテールが新店舗の幕張新都心店でO2O、オムニチャネルを大規模展開」、この3月には「セブン&アイ・ホールディングスがオムニチャネルに1000億円の投資」というニュースが話題になった事は記憶に新しいのではないだろうか。スマートフォンの爆発的な普及、ソーシャルメディアの台頭。店舗を持つ企業を取り巻く環境もこの10年で大きく変わった。この大きな変化に対してどういうマーケティング戦略を展開する必要があるのだろうか。
これは今ある技術や仕組みで十分実現可能なO2O、オムニチャネルのある日常の風景である。
お昼時に何気なく渋谷を歩いているとスマホにPush通知でメッセージが届いた。たまに行く近くのハンバーガーショップの割引クーポンだ。どうやら期間限定の特別ハンバーガーらしい。以前にダウンロードしたそのハンバーガーショップのアプリ経由でメッセージが届いた。使用期限は今から1時間。
時間があるので、その店に行く事にしたが、店で待つのが嫌なので、その場でクレジットカード決済を済ませる。