スマートフォンやパソコンをはじめインターネット接続機器の拡充が進んでいること、また2011年7月に地上アナログ放送が終了することを受け、MMD研究所では、家庭でのインターネット普及、使用動向とテレビでのインターネット接続についての調査を実施した。
調査結果
家庭でのインターネット普及率は95%以上
光ファイバー、DSLなどの高速回線に接続している人は合計89.4%にのぼる一方、インターネット環境がないと回答した人は2%未満で、ほとんどの人が何らかの形でインターネットを使用していることがわかる。
テレビでのインターネット接続は、4人に3人が利用意向あり
現状のテレビのネット接続率は「現在、利用している」と回答した人が21.2%。「利用していたことがある」「インターネット接続機能を搭載したテレビを持っているが、まだインターネットには接続していない」と回答した人を合わせると、何らかの形でテレビを接続できる(できた)環境にある人が6割以上となり、テレビによるインターネット利用環境は普及しつつあるといえる。
これからインターネットに接続してみたい機器についてインターネット利用者に尋ねると、テレビをインターネット接続しての利用意向が、「利用してみたい」「どちらかと言えば利用したい」を合わせると、全体の74.6%となり、約4人のうち3人がテレビでのインターネット利用を志向していることがわかった。
インターネット接続したテレビで利用したいコンテンツは?
テレビをインターネット接続して利用したい内容は、「YouTube™を楽しむ」がトップで、続いて「映画やドラマをダウンロードして楽しむ」などのビデオ・オン・デマンドが続いている。無料視聴できるYouTube™に限らず、宅配レンタル事業が一般化する背景からか、VODなど有料コンテンツであっても動画視聴の利用意向は高い。一方、地域の天気予報やチラシ情報、スポーツ速報、レシピ検索などの情報端末として活用したい人も1割以上と少なからずいた。
利用意向を年代別に分析すると、20代では「Skype」や「Twitter」、「ニコニコ動画」「Facebook」といったコミュニケーション手段として活用したい人が全体平均を大きく上回り、これまでパソコンに期待されていた機能性がテレビにも求められつつあるようだ。
購入する際の重視ポイント、「ネット接続」「録画」などの“新”付加機能
テレビを購入する際の重視ポイントとして、これまで求められてきた基本性能以外の付加機能が注目されはじめている。特に直近購入者が次の一台に対し、「省エネ」「デザイン」「インターネット接続」「録画」をあげる割合が全体平均よりも高く、従来求められていた基本性能以上に付加機能を求めている方向性が垣間見える。
調査概要
調査期間 … 2011年2月11日~2011年2月16日(6日間)
有効回答 … 2,060人リサーチ協賛メディア
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