アマゾンは26日、日本とオーストラリアで、「Amazonコイン」の提供を開始した。モバイル端末向けアプリの販売・ダウンロードプラットフォーム「Amazon Androidアプリストア」で、定期購読を除くほとんどの有料アプリ購入やアプリ内課金に使える「仮想通貨」。Android端末のユーザーは、対応アプリをダウンロードすれば使えるようになる。
「Amazonコイン」は1コインが1円分の価値を持ち、500コイン~1万コインの段階的購入で最大10%割引した金額で買える。例えば1万コインは9000円となる。9月8日まではプロモーションとして、500コイン=460円~1万コイン=8000円の最大20%引きで購入できる。
アプリ配信者はこれまでと変わらず、アプリの販売や課金時に額面の70%を受け取れる。つまり、販売価格500円のアプリを、ユーザーはAmazonコインを利用して480円相当で買えるが、配信者は販売価格の70%、350円を収益として得られる。アプリ内課金でも同様。
特定のアプリをダウンロードしたり、対象ゲームのレベルをクリアするとAmazonコインを獲得できる施策も近日中に開始する。アプリ配信者ではなくアマゾンが主体となって行う。
欧米では2013年にAmazonコインを導入。アプリ内課金を行っている無料通話・メッセージアプリの「textPlus」は、Kindle Fire対応の同アプリでの収入がAmazonコイン導入後3倍以上に伸びたという。また、アマゾンは、コイン導入発表後、アプリ配信者のほぼ半数が週あたりの収入が50%以上伸長したとしている。
「Amazonポイント」との乗り入れは当面ないという。欧米では「Amazonポイント」自体がない。
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