優れたマーケティング活動を顕彰する「第9回日本マーケティング大賞」(日本マーケティング協会主催)の受賞企業が27日に発表され、キリンビールの「47都道府県の一番搾り」が大賞に選ばれた。
47都道府県ごとの風土や文化に合わせたビール「一番搾り」を開発。消費者の郷土愛を効果的にマーケティングに生かし、国内ビール市場が低迷する中で初年度目標の2倍以上となる約270万ケース(大びん換算)を販売した。広告も47都道府県ごとにつくり分けるなど、地域に根ざしたマーケティング活動が評価された。
奨励賞には、「日本の食で世界を変える “おにぎりアクション”」(特定非営利活動法人TABLE FOR TOW International)、「クリエーティブアイディア×チームビルドでドライブさせる地方創生 宮崎県小林市移住促進PRムービー“ンダモシタン小林”」(宮崎県小林市 地方創生課)など5事例が、地域賞には「V6 岡田准一を園長に起用し、ひらパーV字回復」(京阪電気鉄道「ひらかたパーク」/関西地区)など3事例がそれぞれ選ばれた。
日本マーケティング大賞は、企業マーケティング活動のプレゼンスを向上させる目的で、2009年に創設された。昨年は、「『道の駅』による地方創生マーケティング」(全国「道の駅」連絡会)が大賞に選ばれた。
今回は、2016年1月~12月に実施されたマーケティング活動が対象。表彰式は5月29日に都内で開かれる。各賞の詳細は次の通り。
大賞
47都道府県の一番搾り(キリンビール)
奨励賞
太陽生命の革新的商品・サービス展開(太陽生命保険)
かじることで歯の健康チェックができるデジタルりんご「Dentapple」の開発・販売(松本りんご協会)
日本の食で世界を変える “おにぎりアクション”(特定非営利活動法人TABLE FOR TOW International)
クリエーティブアイディア×チームビルドでドライブさせる地方創生 宮崎県小林市移住促進PRムービー“ンダモシタン小林”(宮崎県小林市 地方創生課)
肢体不自由児童のために開発されたユニバーサルピアノ「Eye Play the Piano」(筑波大学付属桐が丘特別支援学校/FOVE)
地域賞
V6 岡田准一を園長に起用し、ひらパーV字回復(京阪電気鉄道「ひらかたパーク」/関西地区)
佐賀県有田焼400年事業「ARITA EPISODE2」~産業としての伝統工芸復活を狙え~(佐賀県、佐賀新聞社ほか/九州地区)
過疎化の進行する北海道での宅配事業の成功 コープさっぽろ「トドック」(生活協同組合コープさっぽろ/北海道地区)
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