【前回】「#SXSW2018 デザイン、コンテンツマーケの視点で注目のセッションをレポート(本間 充)」はこちら
存在感を示す中国の企業
私が「Innovation Boot Camp in Texas」のツアー期間中に見学したもののひとつに「SXSW Interactive」のトレーディングショーがあります。名前が示す通り、展示会でなく商談会です。
今回、私が気になったのは、大企業の参加数の多さです。SXSWのトレードショーと言えば、スタートアップの展示会というイメージが強かったのですが、Audio-Technica、Pfizer、Ricoh Imaging(アメリカ)、SAP、Sennheiser Electronicsなどが出展していました。
もうひとつ気になったのは中国が大きな場所を使って、複数の企業の紹介を行い、トレードショーの中で存在感を示していたことです。日本からも多くの企業が出展しているのですが、それぞれ個別の展示ブースになっており、存在感でやや見劣りする感じを受けました。
また展示内容としては、IT技術の展示から、その応用に明らかにステージが変わってきたこと。さらにヘルスケア領域の展示がますます増えてきていることなどが特長として挙げられると思います。
スタートアップの方法を学んだ大企業の取り組み
SXSWでは、開催期間中にいくつかの授賞式もあります。その中でも、今年で21回目の開催になったのが、「Interactive Innovation Awards」です。以前は、ここもスタートアップや小さな企業の登竜門でした。2007年にはTwitter、2011年にはAirbnbが、受賞している、インタラクティブ・イノベーション・アワードに、マイクロソフトや、グーグルとリーバイスの共同プロジェクトや、北米トヨタなど、非常に有名な大企業が参加しています。


