ダンサーを「ダンスアーティスト」に変えた!?動画サービスの変遷

【前回コラム】「人生にイノベーションを起こすためのパラレルキャリア」はこちら

YouTube、Instagram、Tik Tok、そして次は・・・?

「受注者と発注者の序列」をひっくり返したYouTube

前回

お知らせしたとおり、今回以降はダンサー・パフォーマーがどのようにクリエイティブの世界で活躍していけばいいのか、というお話を中心にしていこうと思っています。

ダンサーは広告クリエイティブのワークフローの中ではどうしても下流に位置せざるを得ませんでした。その状況を覆しつつあるのが、YouTubeなどの動画メディア。ダンサー的視点で、それぞれの変遷と意義について書いてみたいと思います。

そもそも広告クリエイティブの場合、PVなどではアーティストが映像ディレクターを決め、映像ディレクターが考えた映像演出に基づいて振付師とダンサーを選びます。そして、アーティスト側の承認を得る。(アーティストが直接選ぶこともありますね)

CMでもほぼ同様です。

「出演してくれませんか」と言われるだけで、「出演してあげましょうか?」と言えるケースはほぼ無いでしょう…。

この受注者と発注者の序列が明確な限り、ダンサーは永遠にクリエイティブワークにおいてイニシアティブを握ることができません。

この状況を激変させたのがユーチューバーの登場です。

YouTubeの動画による広告収入だけで生計を立てる人々が現れ、テレビなどの既存メディアに登場することもなく、今まで有名になることがなかったジャンルからも、スターが次々に生まれました。

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飯塚浩一郎
飯塚浩一郎

1978年生まれ。コピーライター・クリエイティブディレクターであり、ダンサー・振付家。言葉と身体をクリエイティブの両輪に、広告・映像・舞台・ファッションなど様々な領域を自由に行き来して活動している。慶應義塾大学卒業後、株式会社博報堂を経て、株式会社DAZZLE設立。広告においてはカンヌ広告祭シルバー、アドフェストゴールド、TCC新人賞など受賞。ダンスにおいてはダンスカンパニー「DAZZLE」で海外の芸術祭にも数多く招聘され、2017年のカザフスタンアスタナ万博のジャパンデーでもパフォーマンスを行う。坂東玉三郎演出の舞台「バラーレ」で主演を務めるなど、様々なアーティストとのコラボレーションも。都内病院を舞台に行われた日本で初めての本格的イマーシブシアター公演「Touch the Dark」は即日完売となり、多方面から注目される。

飯塚浩一郎

1978年生まれ。コピーライター・クリエイティブディレクターであり、ダンサー・振付家。言葉と身体をクリエイティブの両輪に、広告・映像・舞台・ファッションなど様々な領域を自由に行き来して活動している。慶應義塾大学卒業後、株式会社博報堂を経て、株式会社DAZZLE設立。広告においてはカンヌ広告祭シルバー、アドフェストゴールド、TCC新人賞など受賞。ダンスにおいてはダンスカンパニー「DAZZLE」で海外の芸術祭にも数多く招聘され、2017年のカザフスタンアスタナ万博のジャパンデーでもパフォーマンスを行う。坂東玉三郎演出の舞台「バラーレ」で主演を務めるなど、様々なアーティストとのコラボレーションも。都内病院を舞台に行われた日本で初めての本格的イマーシブシアター公演「Touch the Dark」は即日完売となり、多方面から注目される。

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