メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×
コラム

国民総ダンサー時代前夜に考える、ダンスとクリエイティブの幸福な関係

ダンサーを「ダンスアーティスト」に変えた!?動画サービスの変遷

share

Instagramは素人でもスターに「なってしまう」サービス

そして、SNSにはInstagramの時代がやってきました。

ご存知のこととは思いますが、FacebookやTwitterよりもより「ビジュアルコミュニケーション」に適したサービスで、映像配信(中継も!)にも強みを持っているので、ダンサーもより力を発揮できる環境になりました。

自身のダンスをより簡単に共有できるようになったというのはもちろんですが、ダンサーはファッションやビジュアルのインパクトが強い人が多いので、Instagramを巧みに操りファンをどんどん増やしています。

世代もあるかと思いますが、Instagramについて私も驚いたことがありました。

先日大学生たちに振付する機会があったのですが、ビジュアルがいい女子大生ダンサーに一万人を超えるフォロワーがいることが珍しくないことです。つまり、ファンがたくさんいるということですね。その女子大生たちはプロフェッショナルダンサーとして戦略的に運用しているわけではなく、自分が素敵に見えたい、という範囲でライフスタイルの断片をアップしているわけですが、そこにかなり需要があるということです。

YouTubeは素人がスターになる時代を作ったサービスだと思うのですが、Instagramは素人がスターに「なってしまう」時代にしたサービスなのではないかと思います。

InstagramはYouTubeのような全体におすすめしていくトップページが前面に立っているわけではないので、より発信者とフォロワーが直接的につながっている感覚があります。一般的に有名ではないけれどとてつもないファンを持っている個人がたくさんいる、ということです。

例えば、ダンサーのRIEHATAさんはもちろんダンス業界では有名ですが、一般的にほとんど知られていないにも関わらず、25万人以上のフォロワーが。

彼女はInstagramでクリスブラウンと交流して、PVなどにも出演するようになったという、Instagramでのダンサーの活躍を象徴する存在です。

(冒頭日本語をしゃべっているのがRIEHATAさん)

次ページ 「Tik Tokの動画は「他愛ない」からこそシェアされやすい」へ続く