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コラム

国民総ダンサー時代前夜に考える、ダンスとクリエイティブの幸福な関係

人生にイノベーションを起こすためのパラレルキャリア

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【前回コラム】「日本の「スーパーキッズダンサー」の完成度は半端ない」はこちら

社会が変わるなら、自分も変わらないと

イラン ファジル国際演劇祭の公演。現地のオペラハウスにて(2016年)

当コラムを七回目を迎え、折り返し。

ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます!

連載する中で、一番大きかったご要望が二つのキャリアを歩んでいる私自身の話をしてほしいということでした。

広告業界の方は現状の仕事を続けつつ、別の自己実現の手段を持ちたいという想いもあるでしょうし、ダンサーの方にとってはダンスを続けるための基盤をより強くしたいとか表現の幅を広げたいという想いもあるのでしょうか。

ということで、今回は自分のキャリアについて書いていきますので、広告クリエイターとして、ダンサーとしてのキャリア形成のヒントにしていただければと思います。

そもそも、広告業界の後輩たちから「飯塚さんのような生き方が一番理想なんです」と、ここ数年でたくさん言われるようになり、驚きとともに時代の変化を痛烈に感じています。自分自身は完全に広告業界のアウトサイダーだと思っていたので…!

これまでの広告クリエイターの理想像は、いつか独立して、大きい仕事・面白い仕事を連発して、雑誌やテレビに出て、広告賞の審査員をして、たくさんお金を稼ぐ、というようなものでしょうか。

私も、若かりし頃はそんな姿を夢見ていました。

が、今は違う考え方で、仕事はやりたい人とだけやる(大きくなくても全く構わないですが、面白い方がいいですね 笑)、権威の代わりに自由で軽やかな状態をキープし、お金にはあまり執着しない。そして、人生の中で本当にやりたいことを並行してトライしていくという感じです。

若い方ほど、近い感覚なのかもしれません。

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