サンユー都市開発は7月3日、eスポーツに特化したホテル「e-ZONe ~電脳空間~大阪日本橋」をプレオープンする。本格開業は今夏の予定。大会や、人気ゲーム作品のファンを対象とした交流会イベントを開催する計画もある。
地下1階〜8階までの9フロアで構成。1階〜3階はハイスペックパソコンを設置したブースを72席用意した。プレイをWebで実況配信するための設備もある。4階〜8階は宿泊フロアでベッド数は95床。最大18時間、パソコンが利用できるプランや、パソコン備え付けの個室のプラン、eスポーツチームの合宿などに利用できるドミトリーの素泊まりプランなどがある。
ことしは高校生向けeスポーツ大会「STAGE:0(ステージゼロ)」第2回が開催され、昨年に引き続き、日本コカ・コーラがトップスポンサーを務める。ほか、ロート製薬やKDDI、マウスコンピューターが協賛する。第1回大会の参加人数は4716人(1475校1780チーム)。TwitterやTwitch、YouTubeで配信した決勝大会開催中の視聴者数は約136万人に上った。社会人向けでは、NTT東日本子会社のNTTe-sports(東京・新宿)や大日本印刷が、企業対抗戦を共同開催。6月18日からYouTubeで試合のもようを配信している。
電通は6月22日、eスポーツの国際団体グローバル・eスポーツ・フェデレーション(Global Esports Federation、GEF)と提携したと発表した。2019年12月に設立された団体。日本eスポーツ連合(JeSU)が加盟し、岡村秀樹会長が理事を務めている。両者は、新たなマーケティング手法やeスポーツイベントなどを開発するという。
調査会社ニューズーの調べでは、2020年の世界全体のeスポーツ市場は11億ドル(約1172億円)で、およそ4分の3の8億2240万ドル(875億9750万円)が、放送権やスポンサー収入となる。放送権・スポンサー収入は23年には12億ドル(1278億円)に伸長する見込みという。しかし、新型コロナウイルス感染症対策で、ことしはオンラインでの大会開催が相次いでいるため、放送や協賛企業のメリットをどう出すかが、カギとなりそうだ。
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