心の声だだもれ、あるいは新足し算。
澤田智洋(コピーライター/世界ゆるスポーツ協会代表)
更新日 / 公開日
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この連載も10回目です。
だれかを褒めることについて
考えたり研究すること自体が
自分にポジティブな作用をもたらす
んだなと、
再確認するこの頃です。
この話はまたどこかでします。
さて、
前回
からは
「褒めの表現」に話題がうつっています。
褒めるとは、
相手の魅力を見つけて、
「何を褒めるか」が9割。
だけど、やっぱり
「どう褒めるか」も1割大事。という話でした。
12パターンの「褒めの表現法」の中から、
今日も4つほどご紹介します。
さて、「心の声だだもれ」という表現法からです。
これは、心の声が漏れてしまうぐらい、
相手に圧倒的な魅力がある。
ということを強調した表現法になります。
今回も、キャッチコピーを例に見てみましょう。
うまいんだな、
これがっ。
(サントリー)
90年代を代表するコピーです。
これは「風呂上がりにうまい。」
という客観的なコピーではなく、
このビールを飲んだ人の心の声が
だだもれなのがいい。
「おさえられない」「溢れ出る」うまさ
が伝わってきますよね。
これは、
言葉によるシズル感の演出
です。
シズル感とは、食べ物や飲み物を撮影するときに、
ハンバーグであれば肉汁が溢れる映像や、
ジュウウウと鉄板で焼ける音を、
強調することで表現される瑞々しさのこと。
「心の声だだもれ」も、
あなたの感情の瑞々しさが
ぎゅっと凝縮されます。
なので、相手を褒めるときも、
例えば「バイタリティあるよね」
ではなく、まるで独り言のように
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澤田智洋(コピーライター/世界ゆるスポーツ協会代表)
澤田智洋(コピーライター/世界ゆるスポーツ協会代表)
1981年生まれ。幼少期をパリ、シカゴ、ロンドンで過ごした後17歳の時に帰国。2004年広告会社入社。映画「ダークナイト・ライジング」の『伝説が、壮絶に、終わる。』や、アミューズメントメディア総合学院の「あなたが生まれなければ、この世に生まれなかったものがある。」等のコピーを手掛ける。2015年に誰もが楽しめる新しいスポーツを開発する「世界ゆるスポーツ協会」を設立。 これまで80以上の新しいスポーツを開発し、10万人以上が体験。海外からも注目を集めている。 その他、UNITED ARROWS LTD.と取り組んでいる、一人を起点に新しいファッションを開発する「041 FASHION」、オリィ研究所と共同開発している視覚障がい者アテンドロボット「NIN_NIN」など、福祉領域におけるビジネスを多数プロデュースしている。
澤田智洋(コピーライター/世界ゆるスポーツ協会代表)
1981年生まれ。幼少期をパリ、シカゴ、ロンドンで過ごした後17歳の時に帰国。2004年広告会社入社。映画「ダークナイト・ライジング」の『伝説が、壮絶に、終わる。』や、アミューズメントメディア総合学院の「あなたが生まれなければ、この世に生まれなかったものがある。」等のコピーを手掛ける。2015年に誰もが楽しめる新しいスポーツを開発する「世界ゆるスポーツ協会」を設立。 これまで80以上の新しいスポーツを開発し、10万人以上が体験。海外からも注目を集めている。 その他、UNITED ARROWS LTD.と取り組んでいる、一人を起点に新しいファッションを開発する「041 FASHION」、オリィ研究所と共同開発している視覚障がい者アテンドロボット「NIN_NIN」など、福祉領域におけるビジネスを多数プロデュースしている。
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