コラム

「ダメ出し」から「ホメ出し」へ コピーライター思考の実践

あなたが褒めると、世界はよくなる。

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ダメ出しから、ホメ出しへ
3ヶ月にわたってお送りしてきましたが、
最終回となりました。

「褒め」について書かれた本は
いっぱいありますし、
コーチングの手法も
色々と出回っています。

では何故この連載をはじめたか?
それは、コピーライターの思考法をもとに、
褒めについて語った例がなかった
からです。

コピーを書くとは、
とりもなおさず「肯定」することです。
商品を、サービスを、事業を、企業を、人を、
大肯定する。
その後、表現して、発信する。
肯定が前提になっている仕事って、
幸せな仕事だなと思いながら
コピーライター人生を歩んできました。

また、この連載は、
コピーライターの肯定でもあります。
コピーが主役になりがちですが、
コピーが生まれる前向きな思考法、
そこにこそコピーライターの魅力が
ギュッと詰まっている。
そんなこともお伝えしたかったのです。

だれかを褒めるとは、
相手の背中を、
ポンと押すことです。
押しつづけることはできないかもしれない。
でも、一回、一瞬、
言葉で背中を押す。

その押し方によって、
押す方向性によって、
相手の未来は変わる。

呪いの言葉がSNSであふれる今だからこそ、
祝いの言葉を贈る。
意図して、いい言葉によって、
いい空気をつくっていく。

褒めるとは、
ささやかな、でも力をもった、
社会貢献である。

ぼくはそう思っています。

また、褒めの効用は、
相手により良い未来をプレゼントする、
社会にいい空気をつくる、
だけではありません。

褒めは自分に返ってきます。

相手を褒めるとき、
あなたは惚れレンズを装着して
観察魔になって
魅力の第一発見者になって
リーダーシップのある褒め言葉を贈り
褒め殺すのではなく褒め生かし
木を森も見て、そして表現する

この一連の、褒めの流れが、
生み出すもの。
それは、新しい「間」です。

相手との関係性がさらによくなり、
お互いがいい仲「間」になれること。
それによって、いい時「間」ができること。
結果、新しい晴れ「間」が人生に広がること。

あなたの人生に、「いい間」をつくるために
褒めるという行為があります。
褒めるは「間のデザイン」
と言い換えてもいいでしょう。

もともと僕は自己肯定感が低い人間でした。
ゼロと言ってもいい。
自分が好きじゃなくて、
自分の顔を見たくなくて、
夜でも屋内でもサングラスをしていた時期がある。

だけど、コピーライターをはじめて、
ホメ出し思考が身についたおかげで、
周りの商品や企業、それだけではなく、
人をたくさん褒められるようになった。

そうしたら、
好きな仲間が増えた。
好きな時間が増えた。
人生に、晴れ間がぐわんと広がった。

だから、だれかを褒めるとき、
100%の善意で、相手のために、
という動機でなくてもいい。
「自分の人生に、また一つ、
いい間をつくる」
そんなきっかけもまた立派です。

相手のために、
誰よりも自分のために、
どんどんホメ出ししてください。
誰かを褒めるとは、
本質的には誰も損をしないことだから。
あなたが褒めると、
世界はよくなるから。

12回の連載にお付き合いいただき、
本当にありがとうございました。

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