コピーライター野澤幸司「志村けんさんのスタンスが、言葉をつくるときの“学び”になっている」

※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。

ファッションデザイナー、起業家、インフルエンサーなどマルチに活躍するハヤカワ五味さんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「マスメディアン 妄想の泉」。この番組では、さまざまなフィールドで活躍する起業家やクリエイター、アーティストをゲストに迎え、未来を面白くするヒントを“妄想しながら”探っていきます。10月31日(土)の放送は、コピーライターの野澤幸司さんが登場しました。

コピーライターという仕事

「ヒノノニトン」や「電気代にうる星やつら」など、数多くの名コピーを手掛け、まだ世の中に存在していない日本語を妄想してまとめたヒット書籍『妄想国語辞典」(扶桑社)の著者でもある野澤さん。

少年時代は、「深夜ラジオが大好きで、1人で静かに聴いてクスクスしているような陰キャ(陰気な性格)な感じ」で、ラジオ番組のコーナーにネタを投稿する、いわゆる「ハガキ職人」だったそう。現在の職業とは、「出されたお題に対して、こちら側が言葉やひらめき、アイデアなどで打ち返すメカニズムに興味を持って、就職活動していくなかで出会った」と言います。

「お題を出す人たち(ラジオ番組)が広告主に変わった感じで、構造自体は似ているのではないか」との思いでコピーライターの門をたたいてみたものの、「やってみたら全然違った(苦笑)」と野澤さんは話します。

特に違ったこととして挙げたのは、コピーライターの仕事は報酬をもらって請け負うため「広告主の課題に対して、ビジネス的な成果で応えなければいけないこと」。

野澤さんいわく、コピーライターの仕事では「“広告主”“世の中の人たち”“自分”の3つの軸でアイデアを考えていく」とのこと。これに対し、ハガキ職人は“世の中の人たち”“自分”の2つの軸で「単純に、お題に対して面白いアイデアを出すこと」と、一見同じようでまったく異なるそう。

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