日本パブリックリレーションズ協会は1日、企業や団体の優れたPR活動を顕彰する2020年度「PRアワードグランプリ」の受賞作品を発表した。今回のグランプリは2点となり、ダイキン工業「“上手な換気の方法”を伝えたい!『空気で答えを出す会社』の底力」と、井之上パブリックリレーションズ「『新型コロナウイルスに関する危機管理広報初動マニュアル』無償提供でコロナ禍での本質的PR発想を最短最速で日本中に提供」が選出された。
ダイキン工業は事業会社単体でのエントリーとなる。審査委員長の井口理氏は「PR会社と共働しつつも企業内の広報・PR関係者の中長期の意志と取り組みを背景に達成された真性のPR活動と言えるでしょう。コロナ禍でもスピーディーな意志決定と活動が実現でき、競合他社との鮮明な差別化が図れています。そしてこの取り組みはコーポレート・コミュニケーションが主体ではあるものの、それはまた商品の販売実績といったマーケティング的な成果にまで波及している理想的なコミュニケーション」と評価した。
一方、井之上パブリックリレーションズは4月末に新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続くなか、危機管理広報の視点から基本的な考え方や手順をまとめた「新型コロナウイルスに関する危機管理広報初動マニュアル」を社会情報大学院大学の白井邦芳教授の監修のもと作成。企業や組織の広報担当者向けに無償で提供した。
