江崎グリコ、コロナ禍で生まれた新たなカスタマージャーニーとは

2020年、人間社会に出現した新型コロナウイルスとの共存が長引きそうだという状況になるにつれ、人同士のリアルな接触を回避する動きの一方で、オンラインによるコミュニケーションの重要性が増しています。本稿では、江崎グリコの代表取締役 専務執行役員 江崎悦朗氏が、創業時から取り組んできた「おいしさと健康」の価値創造を生活者に届けるために、マーケティング領域において、どのようにテクノロジーを活用しているのか、お伝えします。

コロナ禍でカスタマージャーニーを見直す

新型コロナウイルスのパンデミックにより、お客さまの意識が健康や自宅での過ごし方に向かう中、江崎グリコの企業理念「おいしさと健康」を実現するため、デジタルテクノロジーをベースにお客さまとのコミュニケーションを構築しています。

以下に個々のコンテンツやアプリの充実に向けた取り組みを紹介していますが、前提として、まずお客さまのオンライン行動特性を理解することが重要です。

江崎グリコでは、お客さまのWeb回遊やネット購買などの情報は、自社で構築したデータマネージメントプラットフォーム(DMP)で一元管理しています。お客さまの行動から現状の課題を明確化し、顧客体験を向上させるためのWebページ改善や動線改善につなげています。

この中で取り組んできた個々の取り組みについて、ご紹介していきます。

ファンコミュニティサイトの刷新とコーポレートサイトのコンテンツ拡充

当社では、お客さまのココロとカラダの健康を支援するため、2020年6月、ファンコミュニティサイト「(旧)グリコクラブ」を、名称も「with Glico」として、全面的にリニューアルオープンしました。

街をモチーフとし、健康に重要な「運動」「栄養」「休息」に関する情報を発信しているほか、それらに関わるイベントやセミナーも多数開催しています。会員登録は無料で、会員はコミュニティに参加すると「ハート(ポイント)」を獲得することができます。

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